どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ハチドリのひとしずく・・2014年

2014年01月02日 | 昔話(外国)
 2014年、関東地方は、おだやかな元旦でした。

 これまで出会った昔話や絵本をメモしてきて1年4か月。もう少し続けて見たいと思っています。
 
 これまで読んだ齋藤隆介さんの絵本やブナの木の生命力をもとに、「はちどりのひとしずく」をアレンジしてみました。

 森が燃えていました。木から木へ火が燃え上がります。
 森の生きものたちは われ先にと 逃げていきました
 でもハチドリだけは いったりきたり
 口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、火の上に落としていきます
 動物たちがそれを見て、「そんなことをして いったい何になるんだ」
 といって笑います。
 ハチドリはこう答えました。
 「私は、私にできることをしているだけ」
 
 ハチドリが何度もなんども水のしずくを運びます。
 そのうち一羽だったハチドリが十、百羽、千羽にも。
 
 火が消えた時、森には一本のブナの木が残りました。