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ふたごのかいぞく/ウイリアム・ニコルソン・作 谷川俊太郎・訳/復刊ドットコム/2010年初版
文と絵の掛け合いが楽しめる絵本。
メアリーがゆうぐれの海辺でみつけたのは、貝のなかにいたふたごのかいぞく。
つれかえったメアリーはお風呂に入れたり、たべさせたり。
「こんなもの」という文の上にはケーキの絵があったり、カニやワインも。
服をきること、ことば、地理、天文から踊り、楽器の演奏もメアリーはおしえます。
でも、二人は手紙を残していなくなります。
どんな手紙かは絵のなかに。
ボートを盗んで海にのりだした二人は、お家のことはわすれず、まにあうようにかえってきます。
「まにあうように」という文のページをめくるとメリーの誕生日の絵。
ソックスで作った人形を見た作者が、これをモデルにしてつくったという何とも不思議としかいえない絵本。
メアリーがみつけたのが、どうして双子の海賊だったのか。
言葉ももっていなかった二人。
貝の上にいるふたりに、太陽?が息を吹きかける絵が最後のページにあります。
文が手書き風なのがあたたかい感じです。