ぞうのたまごのたまごやき/寺村輝夫・作 長新太・画/福音館書店/1984年初版
え!ぞうがたまごをうむのと錯覚させて、最後は、ぞうはたまごをうまないよというオチ。
たまごやきが大好物の王さまに、あかちゃんがうまれます。
王さまは国中の人たちをよんで、たまごやきをふるまおうと大臣に命令します。
ところが国にはそんなにたまごがありません。
ぞうのたまごなら大きそうだと、ぞうのたまごをさがすことに。
たくさんの兵隊たちはラッパをならし行進。
一方大きなたまごやきをつくるには、大きなフライパンが必要と、工場ではフライパンづくり。
おおきなフライパンには、おおきなかまども必要と、かまどづくりも進みます。
見つかったのは子ぞう。そのへんを探せとおおわらわ。
ラッパの響きが
プルルップ トロロット
タララップ ターア
とリズミカル。
そして兵隊が
ぞう。ぞう。ぞう。
たまご うんだ ぞう。
たまごを だいている ぞう。
どこだッ どこだッ ぞう。
はやく でてこい ぞう。
と進むありさまも、もっともらしい。
兵隊があつめた卵から、ことりやだちょう、へび、かめがでてくる場面も楽しい。