どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

海草はふしぎの国の草や木

2018年02月17日 | 絵本(自然)


      海草はふしぎの国の草や木/横浜康継・文 三好悌吉・絵/福音館書店たくさんのふしぎ傑作集/1998年


 海藻と一口に言いますが、紅藻、褐藻、緑藻も三つのグループにわけられといいます。

 紅藻は文字通り、赤い藻で、潮が引くとひあがってしまうような、あさいところのひなたにはえています。

 褐藻は、茶色の藻という意味で、はえているところの深さに関係なく、だいたい茶色。

 緑藻は、みどり色の藻で、ふかいところにはえているのは、みどりはみどりでも、こいくすんだ色。

 ところで、地球上の植物、動物全部参加して背くらべをしたら、一番大きいものは?
 それは、ジャイアント・ケルプというコンブのなかまで、背たけが200mぐらい。
 「シロナガスクジラ」で約30m、クジラの仲間「イルカ」が約2mといいますから、なるほど大きい。

 海の水がよごれると、ふかいところにはえているカジメは、利用できる太陽の光がたりなくなってしんでしまいます。
 海藻や海草が生えていない海底は、陸でいえば、はげ山や砂漠みたいなもの。魚やアワビ、ワカメもそだたなくなります。

 海の恵みがどんなものにささえられているか、あらためて考えさせてくれます。

 海藻の写真もいっぱいで図鑑としても利用できそうです。