どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

二つ目のおばけ

2018年08月17日 | 昔話(日本)

       川崎大治民話選 日本のおばけ氏話/川崎大治/童心社/1969年


 浅草で見世物小屋をだしていた伝七という男、あれこれやっても客が集まってこない。

 ある日、北の国に一つ目小僧がいるときいて、この一つ目小僧を目玉にして大儲けをしようと旅に出かけます。

 何日もかけ、暗い森のなかに迷い込んでいると、子どもの声。一つ目小僧です。
 ところが捕まえようとすると、逆に一つ目につかまって、ぐるぐるまきにふんじまれてしまいます。

 それからまもなく「世にも珍しい二つ目のおばけ」として、一つ目の国で、見世物にされてしまいます。


 大人の方に意味が伝わる話でしょうか。おばけにとっては、二つ目がおばけです。