どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

じょうぶな頭とかしこい体になるために

2018年08月30日 | 五味太郎


   じょうぶな頭とかしこい体になるために/五味 太郎・作絵/ブロンズ新社/1991年初版


 「子どもの疑問・悩み・希望」の50項目について、五味さんが回答?というか考え方を自由自在に展開しています。じょうぶな体というのはわかりますが、頭が丈夫じゃなきゃというのは?(あとがきでふれられています)。

 ・学校には行かなくちゃいけないの?
 ・なぜ友だちと競争しなくてはいけないんだろう
 ・わたし 絵がへたなの・・
 ・わたし美人になりたい
 ・大人になんかなりたくない
 ・ずっと働かなくて暮らしていきたい・・
 ・お金がほしい  などなど

 なかには「SEXしたい」などもありますから、中学生ぐらいからでしょうか。

 ピカソの絵はさっぱりわかりませんが「わたし 絵がへたなの・・」で、絵は個人の表現手段のひとつですから、その人の表現欲や表現目的が絵によって表れれば成功、よい絵ですとありました。

 「仕事をしたい」に、宇宙飛行士になるには、学校の先生になるには、お医者さんになるには、といったなかに、お坊さんになるには、シスターになるには、もあって懇切丁寧です。

 「わたし美人になりたい」に、美人のつらさが五つ列挙され、ほんとに美人はつらそうで、美人になんかなりたくないでしょ、美人じゃなくてよかったでしょ、と結んでいます。

 子どもたちが一度は思う疑問や悩み、希望のどれかひとつにであうことができます。