じょうぶな頭とかしこい体になるために/五味 太郎・作絵/ブロンズ新社/1991年初版
「子どもの疑問・悩み・希望」の50項目について、五味さんが回答?というか考え方を自由自在に展開しています。じょうぶな体というのはわかりますが、頭が丈夫じゃなきゃというのは?(あとがきでふれられています)。
・学校には行かなくちゃいけないの?
・なぜ友だちと競争しなくてはいけないんだろう
・わたし 絵がへたなの・・
・わたし美人になりたい
・大人になんかなりたくない
・ずっと働かなくて暮らしていきたい・・
・お金がほしい などなど
なかには「SEXしたい」などもありますから、中学生ぐらいからでしょうか。
ピカソの絵はさっぱりわかりませんが「わたし 絵がへたなの・・」で、絵は個人の表現手段のひとつですから、その人の表現欲や表現目的が絵によって表れれば成功、よい絵ですとありました。
「仕事をしたい」に、宇宙飛行士になるには、学校の先生になるには、お医者さんになるには、といったなかに、お坊さんになるには、シスターになるには、もあって懇切丁寧です。
「わたし美人になりたい」に、美人のつらさが五つ列挙され、ほんとに美人はつらそうで、美人になんかなりたくないでしょ、美人じゃなくてよかったでしょ、と結んでいます。
子どもたちが一度は思う疑問や悩み、希望のどれかひとつにであうことができます。