かばが おおきなくちを あけるわけ/脚本・こがようこ 絵・夏目尚吾/童心社/2020年
アフリカの昔話から。
むかしむかし、太陽がギラギラてりつける陸にすんでいたカバ。
からだがやけるように あつい。そのとき、きもちよさそうにおよいでいる魚たちをみつけた。水の中でくらしたいと 思ったカバでしたが、かわうそも とりも どこにすむかをきめたのは 神さまがきめたのだから、かえられないよといわれ、ズンダコンダ ズンダコンダと 神さまのもとへ。
水の中に住みたいというカバに、神さまは、「だめだ!おおきな おまえは 魚をぜんぶ たべてしまうだろう」と、いいますが、陸で 草を食べますと約束するカバ。カバは、信じられないという神さまの前で、しっぽをふりながら うんちし 「みてください! うんちのときは、こうやって しっぽを ふります。うんちのなかに 魚のほねがなければ、魚を食べていないとわかるはずです。」
カバがうんちをする姿を見た神さまは、大笑いし、もうひとつ 約束させました。それは、水の中から ときどき 顔を出して、”ほーら、ぼく、さかなをたべていません”って 口の中を みせることでした。
カバの うんちする ようすは、こどもたちに うけそうです。