ぼくのじゃがいも/ジョシュ・レイシー・作 モモコ・アベ・絵 みやさか ひろみ・訳/こぐま社/2023年
ペットがほしいアルバートですが、ママもパパもだめと言うばかり。でもアルバートはあきらめず、朝から晩までペットがほしいと言い続けました。するとある日、パパがプレゼントをくれます。中を開けてみると、出てきたのは、なんと じゃがいも。「ペットのおじゃがくんだ」とパパは 冗談を言います。
アルバートくんが、じゃがいもをみていると、なんだか かなしそうです。そこでレールの列車にのせたり、段ボールで家を作ってみたり、公園で遊んだり。
ところが日曜日の朝、おじゃがが いなくなりました。あちこち探していると、おじゃがは ごみバケツに。色が変わって 痛んできているので ママが すててしまったのです。パパが 穴を掘ってくれたので、アルバートくんは そのあなに おじゃがをいれ、土をかぶせて さよならを言いました。
おじゃがの めんどうをよくみたから、ペットもかえるねとパパとママはいいますが、こんどはアルバートが、いぬも ねこもいらないので、ぼくのペットを かえしてと思っていました。
ところが二週間たつと、小さな芽が出てきて、葉っぱも毎日おおきくなりました。土をほってみると たくさんの じゃがいもが でてきました。
アルバートくん、ひとりじめしないで みんなに じゃがいもを あげました。
原作はイギリスの方。親近感のある人物の描き方ですが、それもそのはず、現在、ロンドンを拠点に活躍する日本のモモコ・アベさんでした。
内容からは想像できないのですが、登場する人物がバラエティにとんでいます。アルバートのママ、パパは肌の色が違います。そして、たくさんなったじゃがいもは 乳母車をおしているお母さん、郵便屋さん、おばあさん、双子の子、ヒジャブ?をかぶっている子などに 渡っています。