ウーフは おしっこで できてるか??/作・神沢利子 絵・井上洋介/ポプラ社/2004年(12画面)
「くまの子ウーフ3」とありますので、シリーズでしょう。
ウーフは、目玉焼きと、はちみつをつけたパンをたべながら、卵をぽんとわったら いつもきみと白みがでてくるので、ちょっと不思議。お父さんから、おさじは、ステンレス、パンは小麦粉、いすは木、座布団は、綿ときいてすっかり感心してしまいました。
なにがなんでできているか きつねのツネタくんにも 教えてやろうと 外へ遊びに行きました。
野原で散歩しているめんどりさんに、「あした、ぼくがいったら。」ときくと、めんどりは、「たまごを、またひとつ うんであげるわ。」「その、あしたも。」「ええ、そのあしたも、あんたがもらいにきたら、そのたびにうんであげるわ」といいます。めんどりのからだに、たまごがいくつはいっているかたずねると、めんどりさんは くびをかしげました。
めんどりは、たまごでできているとわかったウーフは、めんどりがうんでくれた うみたてのたまごを手にのせ、めんどりとわかれました。
ウーフが、きつねのツネタに、「めんどりが なんでできているか、あてたらえらいよ。」ときくと、「ガラと肉とはねでできているのさ。しらなかったのかい。」といわれてしまいます。「たまごをうむなら、たまごでできているっていうのかい、そんなら、きみはいったいなんでできているんだい。」といわれこまってしまったウーフ。「おしっこでできているのさ。」といわれてツネタに とびかかりますが、ツネタはにげ、ウーフは つまづいてころび、とがった小石が、足にささって、なきだしました。
足には血もにじんでいます。ウーフは、「ぼくのからだからでるのは、おしっこだけじゃないや。血も出でるし、涙もでるよ。」 泣きやんで歩き出したウーフは、野原の草の上でねころがりながら、「やっぱりさ、ぼくがおしっこでできているのはへんだよ。ぼくはおしっこなら、おしっこが、足がいたいなんて思うかなあ。」・・・。
このあとも考察?をつづけるウーフが かわいらしい。
タイトルが楽しい紙芝居。なぜ おしっこでできていると思ったのか、興味深い展開。なぜめんどりが、毎日たまごをうむか 考えたこともなかったので新鮮でした。めんどりのからだが たまごで いっぱいになっている画面で、おもわず オーとなりました。
12画面の紙芝居ですが、文章が多いので、時間は かかりそうです。