におうと どっこい/泉さち子・文 西村達馬・画/教育画劇/1998年(12画面)
日本一の力持ちを自称するにおうが、唐という国には どっこいという男がいて、におうよりも ずうんと 力持ちだと 村の人に言われ、唐の国で力比べをしようと、唐の国にわたりました。わたる前、おぼうさんから、こまったときに 役立つだろうと ヤスリをもらっていました。
ひとりぶんの飯のおおさに、どもぎをぬかれ、逃げ出そうとするとすると、地震のような大きな物音。どっこいの足音と言われ、におうは 船で にげますが、どっこいがなげた、かぎのついた鎖がにおうの船にくいこみました。そこで、におうが、お坊さんからもらったヤスリで、鎖を切ると、そのひょうしに ドッシーン!とひっくりかえったのは、どっこい。そのとたん、大地震がおき津波がおきて、におうがのった船は あっというまに日本の岸へ 運ばれました。
ヤスリをくれたのは、じつは八幡さまでした。におうは この後、八幡さまの家来として、門番になりました。ですから、いまでも、山門には 仁王さまが ぐっと にらみを きかせているのです。
お寺にはいる門には、仁王様が立っていることが多いので、親近感がわきそうな紙芝居。ただ、対象年齢がだいぶ低く設定されているのでやむを得ないのですが、どっこいの 力がどのくらいか もう少しあった方がインパクトがありそうです。