たのしいイソップ かえるのはなし二つ/脚本・堀尾青史 画・二俣英五郎/童心社/1975年
二本立ての紙芝居。「ぱんくがえる」と「ぺちゃんこがえる」で、各々6画面。
<ぱんくがえる>
こがえるが、池のそばで見た大きな牛にびっくり。おとうさんがえるにはなすと、池で一番大きいと自慢しているおとうさんが沽券にかかわると、おなかをふくらませました。もっと大きいと言われ、もっと おなかをふくらませると おなかの皮が つっぱって いたいこと いたいこと。こがえるから もっとおおきかったといわれ、おなかは風船玉のように ふくれ ごろんところがってしまいます。それでも もっと大きかったといわれ、おとうさんがえるが りきむと、おとうさんがえるの おなかは とうとう ぱんく してしまいました。
われわれも 「井の中の蛙大海を知らず」になってはいないでしょうか。
<ぺちゃんこがえる>
道路は広くて、いくらとんでも平気と、あおがえるが ピョーン。
もっと とぶぞ。
池の中では 飛べないし、池のまわりは 草だらけ。道で遊ぶのが いちばんいいや!
ところが ブツブツブー 車がやってきて あおがえるは ぺちゃんこ。
安全そうに見えても、危険もあります。 「油断大敵火がぼうぼう」です。