どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

江戸の子どもの絵本

2012年12月11日 | いろいろ

    江戸の子どもの絵本/叢の会編/2019年

江戸時代中期頃の上方絵本と江戸で出版された草又紙から、桃太郎、かちかち山(兎大手柄)、金太郎(きんときおさなだち)、寺子短歌の四編が、木版刷りの絵とともに紹介されています。

 
「桃太郎」

(桃がながれてくる場面)  水の流れと人の果報は、さりとは知れぬものじゃ
(犬、猿がおともする場面) 猿:さるとは難所

(鬼と対面する場面)    犬:をらが旦那の腕にどうして勝つことはなるまい

「きんときおさなだち(金太郎)」

(熊とちからくらべ) なんと、熊どの、力はもふそれきりか。精出して引け引け

「桃太郎」「きんときおさなだち(金太郎)」は、講談調でしょうか。

 

 「寺子短歌」は、人生訓のようでもあり、笑い話風でもありました。

 巖谷小波の「桃太郎」、浜田広介の「かちかち山」も資料として収録されています。


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