どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

徒然草 第150段

2012年12月12日 | いろいろ
 おはなし講座参加だけで、まったくの初心者の自分の背中を後押してくれそうなのが、宮本輝の小説「約束の冬」のなかでも紹介されているの徒然草第150段。

 はじめのことばを置き換えてみると語ることにも同じことがいえそうです。(訳はネットから)


 芸事や稽古事を始めようとする人で「下手なうちは人に隠しておこう。こっそりと稽古をして、うまくなってから人前に出て披露するのが恥をかかなくていい」などと言う人がよくいるが、こんなことを言う人はけっしてどんな芸も身につけることは出来ないものだ。
 むしろ、まだ下手なうちからうまい人の中に混じって、まわりからけなされたり笑われたりしても、それを恥とはせずに、平気で受け流すようにしないといけない。そうして、怠けず自己流にならずに、長年の間稽古に励んでいるなら、たとえ生まれつきの才能がなくても、才能があるのに怠けている人よりも早く上達できるものだ。そして、そういう人が最後には能力を飛躍的に伸ばして、誰もが認める第一人者となるのである。

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