おひめさまとカエルさん/ハーヴ&ツェマック・文 マーゴット・ツェマック・絵 福本友美子・訳/岩波の子どもの本/2013年
おひめさまが、ボールをなくし、「えーん えーん」
おいめさまが、おつりをなくし、「えーん えーん」
おひまさまが おうさまの あたまに とまったとりをどかせなくて、「えーん えーん」
そこへ、かえるが 「どうしたのよ。おひめさま。なんで そんなに ないているの?」
と、やってきて、無事解決。ごほうびは 飴。
短いお話が三篇。はじまりは、三つとも「むかし あるところに、おひめさまが いました。」と、昔話風。昔話には、必ず 手助けしてくれる人や動物がでてきますから、様式もふまえています。
毒にも薬にもならぬようでもありますが、そこが また いいのかも。
ハーヴ&マーゴット・ツェマック夫妻と娘ケーテによる絵本で、ケーテが14歳にときに末娘に語り聞かせたのが、はじまりといいますから、昔話を聞いて育ったのでしょう。
おひめさまといっても、絵は普通の子。しかし、三つ目のお話に、王さまが でてきて あれ!と 思うのですが、小さい子の夢を 壊さないように したのでしょう。
原著は1975年といいます。小さい子が自分で絵本を読めるようになったら、すすめてもよさそうです。