どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おひめさまとカエルさん

2023年02月13日 | 絵本(外国)

    おひめさまとカエルさん/ハーヴ&ツェマック・文 マーゴット・ツェマック・絵 福本友美子・訳/岩波の子どもの本/2013年

 

 おひめさまが、ボールをなくし、「えーん えーん」

 おいめさまが、おつりをなくし、「えーん えーん」

 おひまさまが おうさまの あたまに とまったとりをどかせなくて、「えーん えーん」

 そこへ、かえるが 「どうしたのよ。おひめさま。なんで そんなに ないているの?」

 と、やってきて、無事解決。ごほうびは 飴。

 短いお話が三篇。はじまりは、三つとも「むかし あるところに、おひめさまが いました。」と、昔話風。昔話には、必ず 手助けしてくれる人や動物がでてきますから、様式もふまえています。

 毒にも薬にもならぬようでもありますが、そこが また いいのかも。

 ハーヴ&マーゴット・ツェマック夫妻と娘ケーテによる絵本で、ケーテが14歳にときに末娘に語り聞かせたのが、はじまりといいますから、昔話を聞いて育ったのでしょう。

 おひめさまといっても、絵は普通の子。しかし、三つ目のお話に、王さまが でてきて あれ!と 思うのですが、小さい子の夢を 壊さないように したのでしょう。

 原著は1975年といいます。小さい子が自分で絵本を読めるようになったら、すすめてもよさそうです。


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