うなぎにきいて/脚本・桂 文我 絵・長谷川善史/童心社/2005年(12画面)
ウナギ屋の看板を見た二人ずれ。かば焼きを頼むが、調理人が かぜでやすんでいるからとことわられる。どうしても食べたい二人ずれは、料理が下手というウナギ屋の主人に 頼み込み主人が調理することに。
主人が 一番大きなウナギをつかむと ウナギは 上へ上へ。二人ずれから手を下に向けるよういわれ、手を下に向けると、ウナギは こんどは下へ下へ。「手を前に だしたら、いいがな」といわれ、両手を前に出すと、ウナギは ニュルニュルと前へ。主人は 店の留守番してくれと大声を上げ、店の外へ。
ウナギのおとうり、ウナギのおとうりと どんどん前へ。走る姿を見た こどもたちが あとについていき、いぬも ねこもおいかけていきます。
走る主人の前に 大きな川。川へドボンと落ちた主人は、それでもウナギをはなしません。ウナギと主人は、どんどん川上へ。
どこへいくつもりと 聞かれた主人は・・・
あ! オチがタイトルになっていました。
ウナギをにぎりしめる主人の顔が なんともいえません。快調なテンポと関西弁、長谷川さんの絵で、落語風に展開し、上の年齢の子も楽しめる紙芝居です。