ここが わたしの ねるところ/レベッカ・ボンド・作 サリー・メイバー・作画 まつむらゆりこ・訳/福音館書店/2022年
世界をぐるっと回って子どもたちの寝どころをめぐります。オランダからはじまって日本まで14か国。
オランダでは、川の屋形船、ブラジルやメキシコではハンモック、ノルウエーの山奥にある昔ながらの家では、壁のくぼみのベッド、ロシアではペチカのそば、モンゴルではゲルの中です。
家や眠るこども、室内が刺繍で作られ、上掛けはすべて異なる色彩と図柄。表紙と裏表紙の見返しの動物、魚、鳥なども刺繍と、手の込んだつくり。あったかい感じがします。
ほんとうに、ここちよく眠りにつける様子を見ていると、訳者が言うように、世界で安心して眠れない子どもが多くいるということに、心が痛みます。