六がつ六ちゃん はっはっは/脚本・絵/かこさとし/童心社/2014年改訂新版(12場面)
ろくがつろくちゃんは、甘えん坊で、泣き虫。好き嫌いがはげしく、虫歯になっても お医者はいやがります。
そんなろくがつろくちゃんのところへ、へんなおばさんがやってきて、なんでもすきなことをして、いやなことは しなくていいからと いわれ、おばあさんのいえにいきました。
そこには、お菓子を食べながらテレビをみたり、ねころんで漫画を見たりしている子がいました。
しわくちゃのおばあさんが、「また ひとり おいしい やわらかな ぶよぶよの こがふえたよ。たべるのがたのしみだね」とつぶやいているきいた ろくがつろくちゃん。ほかのこと、逃げ出そうとしますが おばあさんにつかまって 頑丈な 檻の中へいれられてしまいます。
「あの、おばあさん、しわくちゃなのに、うちのおかあさんや せんせいより どうして つよいんだろう」
おばあさんをよくみていた女の子が いいました。「おばあさんは、朝早くおきて、いつも体操するのよ。それから野菜でも、お魚でも よく食べてよく噛んで、そのあとは ちゃんと 歯を磨いているんだもよ」
おばあさんをよくみていた女の子が いいました。「おばあさんは、朝早くおきて、いつも体操するのよ。それから野菜でも、お魚でも よく食べてよく噛んで、そのあとは ちゃんと 歯を磨いているんだもよ」
「そうか、よし、そんなら あくまばあさんを やっつけるため、みんなで つよくなろうよ」と・・・。
でてくるのが、さんがつさんちゃん、ごがつごんちゃん、ろくがつろくちゃん、しちがつななちゃん、はちがつはっちゃん、くがつきゅーちゃんと、リズミカル。(あら 四月がなかったのは?)
早くおきなさい、あれをたべなさい、かたずけなさい、歯磨きしなさいは、親がいつもいう常套文句。親だってそんな時期があったでしょうと 加古さん。
おばあさんが、「つよいこどもは だいきらいじゃー」と叫ぶオチも 加古さんらしい。