よりみちせんべい/山崎克己/農村漁村文化協会/2008年
おせんべい屋さんが、屋根に干していた おせんべいに ボールをぶつけて バラバラにしてしまい おおいそぎで 路地裏にある ばあちゃんちに 逃げ込んだぼく。
おばあちゃんから かきもち しんこもちを ごちそうになり おせんべい屋さんに あやまりに いきました。忘れてきたボールをとってこなくちゃ。
ところが、ほしてある おせんべいと おじさんをみたら あやまるのが こわくなって・・。
ボールを とりもどそうと そーっと そーっと ちかづくと おきゃくさんならぬ かあさんに つかまって おせんべいを つくるはめに。
カタ抜きしたり、屋根に干したり、醤油をぬったり。せんべい屋のおじさんは やさしく声をかけてくれました。「じぶんでつくったのを もっていきな それからボールも」
ゆうごはんは だいすきな カレー。でもかあさんだけは おせんべいちゃづけ。ぼくがつくったせんべいは 最高というのですが・・・。
干し餅はわかりますが、かきもち、しんこもちは?
お茶漬けに おせんべいも どんな味?
子どもたちが、家庭だけではなく、地域で見守られながら育つためには、地域のコミュニティが大事で、個人商店の役割も大きいと思いますが、そんな土壌もほとんどみられなくなりました。