鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

リュウキュウサンショウクイ

2022年03月05日 | 野鳥

この冬の地元の野鳥について、特記すべき特徴の一つは、リュウキュウサンショウクイ(亜種名)が逗留したことだ。

リュウキュウサンショウクイは、2016年にも地元に現れた。その時初めて、今まで沖縄地方などに留鳥として生息していたリュウキュウサンショウクイが、最近関東地方まで生息地域を広げてきていることを知った。(過去のブログに載せている。)

その時は、たった1羽、通りすがりの1日だけの滞在だったが、今年は複数個体が一冬11月~2月までは滞在した。(最近目撃例を聞かない)

滞在期間中は、エナガなどの混群とともに行動していることが多かった。

▲この色の薄目な個体はメスなのかもしれない。

動きはムシクイ類ににていて、主に樹木についている昆虫(カメムシやクサカゲロウ等)やクモを捕食しているようだった。

▲捕食したのはツヤアオカメムシのようだ。

▲こちらはスギドクガの幼虫のようだ。

▲クモヘリカメムシかな?

冬の樹木にこんなにいろいろな昆虫がいることに、逆に驚かされた。

今は、混群を構成していたエナガやシジュウカラたちも、それぞれペアになって営巣準備を始めている。

リュウキュウサンショウクイたちは、この後どこで営巣するのだろうか。

ネットで調べると、神奈川県では繁殖例があるらしい。リュウキュウサンショウクイの北上は、単純に温暖化の影響とは言えないという説もあった。その説によれば、夏鳥のサンショウクイが減少し、そのニッチに広がってきているそうだ。

今後どうなっていくのか知りたい。

 

 

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水場の鳥たち②

2022年02月19日 | 野鳥

秋、急に水場に現れる鳥の一番手は、ヒヨドリだ。水場周辺がヒヨドリの声でかなり賑やかになり、集団で現れる。

シジュウカラやメジロ、新参の渡り鳥などをたいてい追い払い、騒がしく水を飲みに来る。

(しかし、毎年繰り返されるこの光景をめったに写真には撮らなかった。)

▲水場に現れたヒヨドリ

▲シメとヒヨドリ

ヒヨドリたちは水を飲むばかりではなく、やはり水場の周りの木の実を目当てに来ていることが多い。

▲エノキの実を狙うヒヨドリ

▲イイギリの実を狙うヒヨドリ

▲これはサカキの実だろうか。その他クロガネモチも水場のまわりに生えている。

また、ある日には、一年を通して水場にはめったに現れないムクドリも複数個体現れた。

▲水場に現れたムクドリ

▲ムクドリの目当ても落ちているエノキの実のようだ。

オナガの群れが大挙して現れた日もあった。

▲水場に現れたオナガの群れ

▲水場の横に生えているモミジに、エノキの実がひっかかっていて、それを採取している。

さらに、ハシブトガラスもやってきた。

▲水場に現れたハシブトガラス

▲水場の上のエノキの実を食べるハシブトガラス

これらの鳥たちも、現在はほとんどやってこない。

みな他所で他の餌を食べて、その近くの水場(川や池、木のうろに溜まった水など)で水を飲んでいることが多い。

でも、木の実の有無にかかわらずやってくる常連さんももちろんいる。

▲シジュウカラ

▲メジロ

▲エナガ

▲ウグイス(冬の常連)

▲アトリ(冬の常連)

冬の鳥たちの一番の目当ては、とにかく食べ物を見つけて生き抜くことなので、餌場中心の活動になるのだろう。

春になれば、また繁殖場所や子育て場所をめぐって活動するので、水場に現れる鳥たちの様子も変わってくるかもしれない。

しかし、この冬は、鳥の種類も個体数も少ないように思う。

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水場の鳥たち①

2022年02月18日 | 野鳥

地元の公園のバードサンクチュアリ内には水場がある。

トラツグミが飛来して頻繁に水場に現れたころ(11月~1月半ば)は、実は他の鳥も入れ替わり立ち代わり現れていた。

しかし、現在は閑古鳥状態。水場を観察する窓にもほとんど人がいない。

初冬、この水場はなぜ繁盛するのか。

水場を訪れた冬鳥たち

シロハラ

水場の周りに複数個体居ついていて、入れ代わり立ち代わり現れた。自分は水を飲まなくても、水場に来た他の鳥をよく追い払う。しかし、現在は他所に移ってしまったようだ。

▲シロハラは一時7羽ぐらいいたらしいが、今はほとんど来ない。

アカハラ

▲アカハラは、通過個体で、居つかない。

シメ

▲シメは今でも時々水場に現れる数少ない冬鳥だ。

ツグミ

ツグミも複数個体水場の周りに居ついていた。水を飲み、水浴びするだけでなく、落ちている木の実(エノキ)を採餌する様子も見られた。

▲11月上旬に水場に現れたツグミ

▲水を飲んだり浴びたりするばかりではなく、落ちているエノキの実を採餌している。

イカル

私が水場でイカルを見たのは1回のみ。通過の途中で立ち寄ったようだ。

ルリビタキ

ルリビタキも、渡ってきたころは、ときどき水場に現れたが、今はめったに来ない。

▲青いオスと青くないメスタイプのルリビタキ(メスか若オスか)

クロジ

クロジが水場に現れるのは極めて稀なことだ。昨年もこの時期に見られたが、それは誰かが水場に餌を撒いたからだった。今年も撮った写真をよく見ると、岩場の周りに餌が撒かれていた。(以下の写真には写っていないが。)

水場に現れた冬鳥たちを観察してみると、ただ、渡りの途中で立ち寄った場合と、水場の周りに餌(木の実など)があるので居つき、ついでに傍の水場を利用している場合があるように思う。それらの種は、餌がなくなると、特にこの水場を利用するメリットもなくなり、来なくなってしまったのではないか。

そのことは、留鳥たちの行動を見ても当てはまりそうだ。

つづく

 

 

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夏鳥の渡り2021

2021年10月30日 | 野鳥

秋は、日本で繁殖した夏鳥たちが、越冬のため南へ渡るため、地元の公園を通過していく時期だ。

サンコウチョウ・キビタキ・オオルリ、ムシクイ類、カッコウの仲間、エゾビタキやコサメビタキなど、今年も一通りが通過していったようだが、長居しないので、見逃して終わってしまったものも多い。なんとか写真に撮れた3種をピックアップしておく。

エゾビタキ

エゾビタキは、このような葉を落とした木の枝の高いところに止まって、飛んでいる虫などを捕食することが多い。

▲何やら赤い虫を捕まえた。カメムシの仲間だろうか。

▲水場に来たエゾビタキ

サンコウチョウ

毎日のように、次から次へと渡ってきたが、なかなか写真には写せなかった。これは、珍しく低い位置でガガンボを捕らえた瞬間。目の周りがぜんぜん青くないので、若鳥だろうか。

 

キビタキ

キビタキは、毎秋一番安定して見られる。むしろ、もう18年ぐらい同じ公園で見てきたし、写真も撮ってきたのに、同じような写真を今年も撮ってしまう。(今日もキビタキはまだ見られた。)

▲キビタキのオス

でも、ついに冬鳥もき始めたので、夏鳥に出会えるのはまた来春だろう。

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小鳥たちの巣立ち

2021年08月08日 | 野鳥

初夏の楽しみは、小鳥たちの巣立ち雛が見られること。

今年は見守っていた猛禽類や大型のキツツキの繁殖は失敗に終わった。

エナガの巣は何か所か把握していたが、気づかないうちに巣立ってしまったのか、それとも失敗したのか確かめられないものもあった。巣立ちを見ることができたのは1例のみ。

▲順調に巣だった兄弟たちの最後の3羽が地面に落ちてしまった。

▲でも、親の誘導でどの子も無事に親元に集合できたようだ。

▲5羽のエナガ団子

▲ちょうだい、ちょうだいと口を開ける雛たち

夕方見た人の話では、16羽の雛が集まっていたという。

近所の雛と合流したのかもしれない。

エナガは巣立ちのころが一番危険だ。カラスに狙われることが多い。

このペアが営巣した場所は、猛禽が営巣していた場所に近かったので、カラスに襲われる被害をまぬかれたのだろうか。

▲作成中のエナガの巣。この後樹の葉が茂ってきて、巣はとてもうまく隠れた。

シジュウカラやヤマガラの巣も何か所か見守っているところがあったが、ある日そろそろかなと見ると、巣穴から大きなアオダイショウの釜首が出てきた。やはりアオダイショウも小鳥たちにとっては恐ろしい天敵だ。(そのペアは、別の場所でせっせと巣作りを始めたが。)

シジュウカラの巣立ち雛は見られなかったが、若鳥たちはそこかしこに飛び回っていたので、どこかの巣では無事に巣だったのだろう。

▲まだあどけないシジュウカラの若鳥

▲水場に来た若鳥

▲水浴びも羽繕いもできたね。

▲兄弟や仲間とともに飛び回って餌取りができるようになった若鳥

あと、最近はヤマガラも営巣するようになっている。見守っていた巣から巣だったのかどうかはわからないが、その近くて、巣立ち雛も見た。

▲ヤマガラの巣立ち雛

▲餌を運んできた親鳥

大人になるまでにはまだまだ試練がたくさん待ち構えていると思われるが、いつまでも巣立ち雛が見られる公園であってほしい。

 

 

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