鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

カワウの繁殖、ちょこっとアオサギ

2021年08月06日 | 野鳥

昨年、地元で初めてカワウが繁殖した。(私が観察を始めて以来)

今年はどうだったか。

▲昨年の11月中旬、カワウが巣を作り交尾行動が見られた。

野鳥は、時々季節外れの営巣行動をすることがあり、戸惑う。(カイツブリもそうだ)

この後、巣は放棄され、実際の繁殖には至らなかった。

そして、今年の4月入り、いよいよ本当の繁殖が始まった。

▲4月2日のカワウ。少なくとも巣が2つあった。

▲4月19日。抱卵しているようだ。巣は4つになった。

ちょっとした事件が起こる。

カワウが営巣している樹の剪定が始まった。

抱卵していたカワウたちは、もちろん、みな驚いて巣を離れる。

業者の人に尋ねてみたが、カワウの巣のことや剪定の理由はわからなかった。

次の日。様子を見に行くと、カワウたちは、なんとか巣に戻っていた。

▲剪定後の様子。巣は4つあるはずだが、写真ではよくわからない。

この様子からわかったことは、人が通る頭上にある枝を伐ったらしいということだ。

つまり、この位置にカワウが営巣したり、とまったりしないようにしたのだろう。

この時期に、こういう作業をすることは、カワウにとって、樹木にとって、通行人にとって、どれだけ意味があるかわからないが、結局は、頭上にテントも張らなくてはならなかった。

5月上旬、通りかかると雛の声が聞こえた。

 

雛の姿は見えないが、親が餌を吐き戻して雛にやっている動きがわかる。

雛の成長は早い。

▲5月中旬、雛の頭がかろうじて見える。

▲別の巣の2羽の頭

 

▲5月下旬。こんなに大きくなっている。

▲6月中旬。もう親と同じぐらいの大きさだ。

カワウの巣がある場所は、公園内でも人が多く集まる場所なので、あまり足繫くは通わなかったが、人づてに聞いたところでは、4つの巣のなかで、4羽の雛が落下死してしまったらしい。

巣の中で死んでしまって、親が落としたものと、雛が落ちて死んだらしいものとがあったとか。

2年目のカワウの繁殖は、課題も見えてきた。来年はどうしたらいいのか、考えていく必要があるだろう。

 

一方、一昨々年初めて繁殖したが、去年は失敗したアオサギ。

今年も2月には、営巣を始めていた。

▲一昨年と同じ樹に作り始められたアオサギの巣

しかし、その後アオサギの営巣木とあたり一帯の木々がすべて強剪定(枝のほとんどを伐り落とす)され、今年もアオサギは園内では営巣しなかったようだ。

それでも、アオサギの姿は毎日のように園内で見られる。

▲スッポンを捕食するアオサギ

▲池で泳ぐアオサギ

来年はまた繁殖に挑戦してほしい。

 

 

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ヒレンジャクとマヒワ

2021年04月28日 | 野鳥

3月上旬、1週間ぐらいヒレンジャクが1羽、地元の公園に逗留した。

ヒヨドリの群れと行動をともにし、1本のラクウショウの花芽をひたすら食べていた。

高い樹の花房の陰に見え隠れしていて、なかなか姿を捉えにくかった。

今年はヒレンジャクが多く見られると風の便りに聞きつつも、どこへも行かれなかったので、向こうからやってきて見られただけでも幸いだった。

 

マヒワは、3月中旬にいきなり水場に、これも1羽現れた。

群れからはぐれた個体かなと思っていたら、やがて公園内の他所に群れがいるという知らせが入った。

マヒワの好物のアキニレの種がわずかに残っている。その種をひたすら食べていた。

 

 

アキニレを食べつくすと、クヌギの花芽へ

マヒワはつい最近まで見られたようだ。

この訪問もうれしかった。

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春のメジロたち

2021年04月21日 | 野鳥

今年の春はことのほか早かった。

昔野鳥の写真を撮り始めたころ、「ウメジロ」と呼ばれる写真がはやったことがある。

春一番に咲き始めるウメの花と、その花の蜜を吸いに現れるメジロの写真のことだ。

花の色とメジロの色のコラボがきれいで、長い冬の終わりを告げる明るい写真になるからだろう。

▲2月9日のウメジロ

ウメジロに先立ち、もっと早くから咲いているツバキの花もメジロのお気に入りだ。

メジロは頭のほとんどを花の中に突っ込んで蜜を吸うので、この写真はなかなかうまく撮れない。

▲2月10日のメジロ

▲1月27日

そして、いよいよ桜の季節になる。

早咲きの桜、河津桜はなんと2月2日にはほころび始めた。

▲ほころび始めた河津桜にいち早く吸蜜に来たメジロ

公園には開花時期の違ういろいろな品種の桜が植えられている。メジロたちは、季節の移り変わりと共の、それらの桜にも次々の訪れる。

▲寒緋桜に。3月11日 光の当たり方で変な色になっている。

▲大寒桜に。3月11日

▲ソメイヨシノに。3月18日

サクラばかりではない。小さな黄色い花を咲かせるヒイラギナンテンにもやってきた。

▲2月2日には咲き始めたヒイラギナンテンに

蜜を吸いながら、「チィー、チィー」と鳴くメジロが「オイチィー」と言っているように聞こえる。

見ているこちらも春の訪れがうれしくなる一時だ。

 

 

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水場に来た冬鳥たち

2021年03月02日 | 野鳥

冬場に水場に来た冬の鳥たちは、もちろんトラツグミだけではない。

珍しいところでは、クロジが来た。私が見たのは一度だけだったが。

もちろんアオジも。アオジは何度か来たし、他所でもよく見られた。

トラツグミ以外に人気だったのは、カケス。

カケスは年によって冬場に居つくこともあれば、通過するだけの時もあるが、今年は2~3羽常連になった。

シロハラは、毎年一番の常連で、複数個体が来るが、アカハラはあまり来ない。

▲11月には時々姿を現したが、今は他所でしか見られない。

ツグミ

▲ツグミも常連だったが、今は来ない。ツグミたちは、今は落ち葉をひっくり返すのに忙しそうだ。

シメ

▲シメもときどき現れたが、全体の個体数も少なく、今は現れない。

ミソサザイ、ルリビタキなども現れたようだが、私は水場では見ていない。

冬鳥ではないが、この冬は、オナガの群れが全体的に多く、水場にも複数個体現れた。

それにしても、全体的に冬鳥が少ないし、(アトリもマヒワも来なかった)水場を訪れる鳥たちも種類が限られて、寂しい冬だった。

 

 

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トラツグミはどこへ

2021年02月23日 | 野鳥

2020年の11月中旬から12月中旬ぐらいまでのこと。

地元の水場にトラツグミが現れた。

毎日現れるが、水場以外の場所では見られない。

水場には、毎日数回現れることもあり、トラツグミがこんなに何回も水を飲んでいるのだと初めて知った。

2羽居るのが目撃されているので、変わり番子に現れているのかもしれない。

(トラツグミばかりではなく、シロハラ・ツグミ・アカハラなどもよく水場に来る。)

▲シロハラと仲良く?水飲み

▲シメの威嚇も効果なし?

水飲み場は岩の上にあるので、地面から上がってきて、また下に降りる。

水場に来ないときは、地面にいるようだ。

水場には2~3分居て、ひたすら飲んでいたり、じっと動かないで、やがて木の実の種を吐き出すこともある。

 

これらのことから、トラツグミは、この時期地面に落ちている木の実(エノキなど)を食べているのだと思われる。

しかし、12月中旬以降、ぱったりと姿を消した。

ツグミやシロハラ・アカハラも水場にはあまり現れなくなったが、その後別の場所で目撃されている。

地表の木の実は食べつくされ、落ち葉などを掘り返して、干からびた木の実や越冬中の虫などを探しているのだろう。

しかし、トラツグミは、その後園内では目撃されていない。

どこへ行ってしまったのか。

 

トラツグミの水浴び(長いです)

 

思い出のダンス(雑音が大きいのでミュートにしてください。)

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