鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

カモメの識別

2010年03月11日 | 野鳥
カモメの仲間は識別が難しい。
背の雨覆いの色や風切り羽の色、嘴や脚の色などをもとに区別するらしいが、
その違いがとても微妙なのだ。
その上、成鳥になるまでに何年かかかるものがいて、年ごとに色合いが変わるし、
冬羽と夏羽の違いもある。
異種が交雑したものまでもあるそうなので、かなりお手上げ状態。
それでも、少しわかったことがあるので、記録しておく。

●大型カモメ類
セグロカモメ

関東地方の大型カモメは、圧倒的にセグロカモメが多いようだ。
セグロカモメは雨覆いの色がウミネコなどよりも薄めの青灰色。
風切り羽は、黒っぽくて白い斑が入る。
嘴は黄色く、嘴の下に赤い斑があり、足はピンク。
今は冬羽状態なので、頭部に茶色い斑紋が入っている。




左のウミネコと比較。
雨覆いの色がウミネコより薄い。大きさは大きい。
後ろの茶色い羽の個体は若鳥だと思われる。



オオセグロカモメ

オオセグロカモメは関東ではセグロカモメほど多くは見られない。
セグロカモメの中にときどき混ざっている。
雨覆いの色が、セグロカモメより黒っぽく、ウミネコの色に近いほかは、
セグロカモメとよく似ている。







シロカモメ

こちらは、全体的に白いし、風切り羽も白いので比較的わかりやすい。




上も完全な成鳥ではないようだが、こちらは、若鳥。成鳥になると、嘴は黄色くなる。




ワシカモメ

背中の色と風切り羽の色が両方とも薄いタイプ。




カナダカモメ

写真の一番右側。他はセグロカモメ。
背中や風切り羽の色はワシカモメに似ていて違いは微妙。
遠いので違いは写真ではわからない。




以上が関東で見られる可能性のある大型カモメの成鳥(あるいはそれに近い個体)なのだそうだ。
コメント
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