鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

コチドリ観察記 その1 

2011年06月06日 | シギ・チドリ類
コチドリが近所の駐車場に隣接する空き地で子育てをしていることがわかったのは、2009年の5月のことだった。
すでに雛が3羽か4羽生まれている状態だったが、最終的には2羽が飛べるようになるまで成長し、巣立っていった。
翌年の2010年にも同じ空き地にペアが飛来し、今度はディスプレーから産卵(一度放棄し、再度産卵)・孵化まで観察できたのだが、いつの間にか雛は行方不明になり、結局巣立ったのかどうかは不明のまま終わった。
そして、今年。
またペアが同じ場所に飛来し、交尾やディスプレーも観察されたのだが、結局産卵までは至らなかった。
あきらめていた矢先、別の場所にたびたびコチドリが観察されたという報告があり、どうも同じペアではないかと言われていたのだが、遂にそちらで雛が誕生しているのもわかった。

こうして3年連続でコチドリの子育ての様子を観察することができた。




コチドリのディスプレー
オスがくぼみをつくってそこに座り、メスを呼ぶ。


メスが近づくと羽を持ち上げて誘う。


メスがオスと下に入り、


オスが作ったくぼみに座る。


産卵するまで、このようなディスプレーを繰り返し、あたりにはたくさんのくぼみができていた。

産卵

卵は4個。交代であたためる。

孵化






卵は3個まで無事に孵化した。
最後の一つは孵化しなかった。
孵化した雛は羽が乾くとすぐに親の下から自力で出てきて、歩き回り、自分で採餌するようになる。
火星人のようなユニークな姿だ。

つづく。


コメント (3)
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