この秋、地元の池に最初に渡ってきたと思われるカモは、ヨシガモだった。9月上旬のことだった。
▲ヨシガモ
ヨシガモは、例年9月に池に飛来し、せいぜい1週間ほど滞在するといなくなる。渡りの最終目的地ではないということらしい。この秋はいつもより長めに居ついたが、やはり月末にはいなくなる。きれいな繁殖羽になったヨシガモを地元で見たいというバードウォッチャーの願いはいつも叶わない。
9月も中旬を過ぎると、コガモ・キンクロハジロ・ヒドリガモなどが次々と飛来し始めた。
▲繁殖羽になりつつある11月のヒドリガモたち
ヒドリガモも以前は短期滞在だったが、昨年はほぼ一冬過ごした。今年もそうなるのではないかと期待していたが、なんときれいに羽に変わったころ、いなくなってしまった。
▲コガモ
コガモは、例年池にはあまり居つかず、河川部にいることが多い。しかし、その河川部にもあまり多くはいないようだ。
▲繁殖羽に変わったコガモの♂(♀とペアでいた)12月中旬
▲マガモの♂
▲マガモの♀
マガモは、現在も池に残っている数少ない渡りのカモだ。
▲キンクロハジロ
▲ホシハジロ
キンクロハジロは地元の池では一番多い冬ガモなのだが、ここのところホシハジロも増え始め、昨年は数が逆転しそうな時もあった。今年もホシハジロが群れで現れたときは、また多くなるのかと思ったが、なんと今現在ほとんどいなくなってしまった。
▲メジロガモ雑種
昨年地元で話題になったのが、このメジロガモの雑種。今年も現れた。たぶん、ホシハジロとともに行動しているのだと思う。そして、今年は早々に居なくなってしまった。
▲ハシビロガモ
ハシビロガモも、嘴を出して泳ぐ姿を撮る機会もないまま、短期滞在に終わる。
オナガガモも飛来したが、写真を撮る機会もないままいなくなる。
トモエガモのメスも飛来したようだが、見る機会もなかった。
また、オシドリが3羽池の上空を旋回したそうだが、池に降り立つことはなかったらしい。
というわけで、今年の池の冬鳥はまことに寂しい状況だ。
今年、池は珪藻類が増えたために茶色く濁ったこと、外来種のコカナダモが大繁殖して今まで生えていた在来の水草を駆逐し、そのコカナダモを除草したため、水草が減ったことなどが原因かと推測されるが、あくまで推測。
寂しいので、ちょっと賑やかな動画を貼っておく。ただ、水鳥たちが泳ぎ回るだけの動画だが。
木の実の落下を待つ水鳥たち