この写真は、子育てを終えたオオバンのペア。
オオバンの成鳥の姿を見ると、体は全身真っ黒な羽で覆われ、嘴と額板は白い。
こちらは、孵化して間もないオオバンの雛。
頭の天辺は羽毛がなく剥げている。嘴の先は白いが、残りの部分は赤く、嘴の周りも赤い。
頭の下半分は、黄色い羽毛が襟巻のように伸びている。
体は濃い灰色の羽毛に覆われている。
この状態から、成鳥の姿まで、どのように変化していくのだろうか。
▲孵化後1か月ほど経った雛
いつのまにか、嘴の周りの赤い羽毛や、襟巻状の黄色い羽毛がなくなってきている。
成長の早い雛は、胸から腹にかけて、白い羽毛が生えてきている。
さらに、頭の禿げていた部分も完全に羽毛に覆われた。
▲白とグレーの羽毛に覆われた雛。嘴には黒い斑紋
▲正面から見ると、嘴が額の方へ伸びていて、額板が形成され始めているのがわかる。
▲翼の羽が伸びてきた。
▲額板がはっきりわかる。
▲孵化後2か月ぐらい。
▲ついに額板が白くなった。羽毛が黒くなれば親とかわらない。2か月半後。
しかし、この後雛の姿は見えなくなった。
ついに独立したのだろうか。この後親元から離れて一人暮らしをするのだろうか。
オオバンの体の成長は、バンと似ている。バンの雛も孵化後しばらくは頭が剥げていて、赤い。ただ、オオバンほど派手ではないが。
親の給餌本能を刺激するため?他のクイナ科の雛はどうなのだろうか。いろいろ疑問が湧く。
つづく