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2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

冬祭り⑦六郷の竹うち(カマクラ行事)

2019-01-24 23:51:07 | 観光地


六郷のカマクラ行事は2月11~15日にわたって行われる一連の諏訪神社の小正月行事の総称で、豊作、安全繁栄を祈る「年ごい」と凶作や不幸を除去する「悪魔払い」、そしてその年の吉凶を占う「年占い」の三者が一体となった行事。多くの冬の小正月行事の中で、最も古く700年続くとも云われています。

その理由は、この地の地頭として六郷氏が入部し、その際、鎌倉幕府で行われていた「吉書初め」の行事をもたらしたのがこの祭りの起源と云われるからで、これもだいぶザクっとした話。六郷(二階堂)氏がこの地にいつ定着したかは、諸説あり定かではないが、諏訪神社縁起によると南北朝時代の至徳年間(1385年前後)という記述があり、その時点からは630年となる。

現在のカマクラ行事は、天筆まつり・鳥追い行事・竹うちの3つから成り立ち、最終日(15日)の竹うちでクライマックスを迎える。



竹うちが始まったのは、正確には不明だが、江戸時代とみられており、その起源も諸説あるが、ここでポイントとなるのが、秋田県が青竹の生育の北限を越えているということ。手近に竹があれば、自然発生的にとなるが、南から運んでくる必要があったとなるときっかげが必要だった。それが宿場町として栄えた六郷という地の利。水良し、米良しのため、羽州街道の宿場町で金も需要もあったことから、酒蔵も多く存在し、そのために酒樽業者もあったようだ。ここでタガとして使われていたのが竹材でこれを用いて天筆を掲揚していたとしても、自然なこと。

実際の日程は、11日蔵開き、天筆書初め、12日小正月市、天筆掲揚、鳥追い小屋づくり、15日天筆焼き、竹うちと続く。15日竹うちは夜8時より行われ、試合終了後に花火が打ち上げられる。

時々
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