大雪のニュースの中で、新潟の山間部で屋根の融雪システムの紹介がありました。ボイラーで不凍液を加温し、屋根裏を循環させることで雪をとかす仕組み。20年ほど前の大雪の時にも紹介されていましたが、今回のような大雪の際には燃料代だけで月30~50万円かかるとのこと。
屋根の上だけで完全に雪をとかすとなると、稼働させ続ける必要がありますが、金額から逆算すると、一日100リットル前後の灯油を使用する計算。ちらっとテレビで紹介された不凍液の温度は20℃ほどとのことで、それだけのものに灯油がそんなに必要なものなのか、熱変換効率が非常に悪いように感じました。
雪が少ない時ならまだしも、大雪の際に必要不可欠な仕組みで、その際には燃料代が爆上がりになって支払いに堪えられなくなるというのは、少し仕組みとして破綻しているともいえないでしょうか。
かといって、屋根の雪下ろしや落ちた雪の処理を業者(人)に頼むというのは、費用的に一回10万円前後で回数が少なくて済むなら、それに越したことはないですが、ここに来ての問題は地方の人手不足。どうしても必要な時には一斉に発注がかかるので、順番待ちにならざる得ませんし、それでも来てもらえればラッキーな状態になりつつあるようです。それをシーズン中に何度というのは、かなり厳しい現状です。
最終的には屋根の形を変えて、落ちないようにするか、落ちやすいようにするかすればいいのでしょうが、それは高額な投資が伴いますので、費用をかけずに屋根の雪対策が出来ればと考えています。これを発明(発見?)したら、世界中で需要がありますし、事故で亡くなる方もいなくなり、ノーベル賞者だと思うのですが。
(写真は2021年の大雪の際の雪下ろし)
時々
一時