島根県内159例目となる新型コロナウイルスの感染者が出雲市の島根大学医学部の学生であることが、10日に島根県の記者会見で明らかにされた。

県などによるとこの学生の病棟への立ち入りはなく、病院は通常通り診療を行っている。

県の担当者

「患者は出雲市在住、20代島根大学医学部の学生です。」

島根県内159例目として新たに感染が確認されたのは、出雲市に住む20代の島根大学医学部の学生。この学生は、今月7日に38度3分の発熱と咳やのどの痛みがあり症状が続いたため、きのう医療機関を受診。検査により陽性が判明した。現在も発熱があるものの軽症だとしている。また5日には県内で複数人と会食をしていて、県は接触者などを調べている。

この会見には、島根大学医学部の鬼形学部長も出席。大学によるとこの学生は、11月中旬以降自宅でオンライン授業を続け、発症前後も病棟やキャンパスに立ち入っていないため、病院は通常通り診療を行っている。しかし今回の感染を受け当面の間、出雲キャンパスへの入構を禁止とし、全てオンラインで授業を実施するとしている。県は、接触があった関係者の検査を行うものの検査の規模などは明らかにしていない。

一方、鳥取県内でも9日に新たに1人の感染が確認された。県内67例目となったのは県東部に住む40代の男性で無症状。今月7日と8日に感染が確認された男性2人と同じ会社に勤務していて、接触者として9日にPCR検査を受けたところ陽性が判明した。ほかの同僚4人は全員が陰性だった。この男性の濃厚接触者は1人、接触者は9人で、現在検査を進めている。