島根県と松江市は26日、新たに4人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。松江市と安来市で各1人、出雲市で2人で、いずれも軽症。

 県によると、出雲市在住者のうち1人は、クラスター(感染者集団)が起きた医療機器などの体験販売店「エッグジョイ出雲ドーム店」の利用者。最初の感染判明者が出入りした7〜11日を含め、複数回訪れていた。保健所に相談して受けた16日の検査では陰性だったが、自宅で健康観察中の20日に発熱やせきの症状が出て、25日の検査で陽性となった。

 同店関連の感染者は計13人となった。県は、25日にまでの関連の検査で陰性となった444人に対し、同店の最終利用日から2週間の自宅での健康観察を依頼している。

 また、もう1人の出雲市在住者と安来市在住者は、いずれも23日にせきやのどの違和感を発症し、25日の検査で陽性となった。いずれも県外への移動歴や、県外の人との接触はないという。県健康福祉部は「市中感染がまん延する状況ではないが、県外との往来は各所である。感染者が出たときの押さえ込みを徹底していく」とした。

 松江市によると、市内在住の感染者は、21日に38度台の発熱があり、25日に市内の医療機関を受診後、PCR検査で陽性が判明した。発熱後は自宅で待機し、市内の勤務先にも出勤していないという。これまでの感染者との関連は確認されていない。年代と性別は接触者をおおむね把握できているとして非公表。

 市内での感染確認は4日連続で、計9人となった。

 県内での感染者は194人となった。