Mars&Jupiter

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ブラームスの「8つの歌曲とロマンス」を聴きながら

2008-01-14 06:59:41 | ヨハネス・ブラームスの作品
昨日も風邪が完治していないのでウォーキングを休みました。
昨日聴いたのはブラームスの歌曲集を聴きました。
以前、ブラームスの歌曲全集を買っていながら、
一つも聴いていなかったので、初期の方から聴いてみた。
聴いたのは「6つの歌作品3」と「6つの歌作品6」、
「6つの歌作品7」と「8つの歌曲とロマンス作品14」
「5つの歌作品19」である。

「6つの歌作品3」と「6つの歌作品6」は、
さすがに初期の作品だなあという感じがするが、
「6つの歌作品7」と「8つの歌曲とロマンス作品14」の間が、
ピアノ伴奏の部分での成長がみられる感じがする。
「6つの歌作品7」は「まことの愛」、「誓い」、
「響き」、「民謡」、「喪に服す人」、「帰郷」からなる。
全体的に暗めな内容の曲が多く、
「民謡」、「喪に服す人」はシュヴァーベン民謡である。
第1曲の「まことの愛」は、フェラントによる詩であるが、
海辺に座り、かつての恋人のことを思っているうちに
誘われるがまま海の底へと消えていった娘の話が内容のようで、
よせてはかえす波の様子がピアノによって表現されている。
“Wo bleibst du, mein Liebster, wo weilst du so lang ?”
(あなたはどこにいるの?私の最愛のひと、
どうしてあなたはそんなに長くとどまっているの?)
と繰り返し出てくる言葉がせつなく聴こえてくる。

「8つの歌曲とロマンス作品14」は、「窓の前で」、
「傷ついた子ども」、「マレーの殺害」、「ソネット」、
「別れ」、「恋人をたずねて」、「セレナード」、「あこがれ」
この8曲からなり、恋することの苦しみや死を扱ったものが多い。
民謡からとったものが多く、せつない曲が多い。
「5つの歌作品19」は「くちづけ」、「別れ」、「遠い国で」、
「鍛冶屋」、「エオルスの竪琴によせて」から成る。
この中では「エオルスの竪琴によせて」の曲が、
なんといってもすばらしく、芸術的にも優れているのがわかる。
ブラームスの歌曲もしみじみ聴けばなかなかである。
コメント
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