こんなCDを以前買っていたんだということがある。
昨日聴いたのはそんなCDの一つで、
フランクのオラトリオ「至福」である。
なぜ、買ったかは覚えていない。
昨日は鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩いたが、
その途中でこのCDを聴きながら歩いた。
1869年から1879年の間に作曲されたこの作品は、
完成には、10年近くかかった大作である。
テクストは、フランクの友人で、
ヴェルサイユ高等中学校教師の妻のコロン夫人のもので、
ベースとなっているのはマタイの第5章の一部だ。
フランクのこの作品は彼の死後初演されたが、
その評価をめぐっては二つに分かれたようである。
交響曲や交響詩では有名なフランクであるが、
宗教曲については、その存在をあまり知られていない。
しかし、この作品もフランクらしさがあふれている。
フランスらしい、細やかな感性が働き、
美しい旋律や叙情的な部分がみられるが、
決して情や気分に流されることはなく、
しっかりとした曲の構造を持つことにより、
全体を通してもそれなりに統一感が保たれている。
第二の至福は、ワグナーの音楽のように聴こえ、
印象的であるし、同じパターンを繰り返しながら、
音楽は展開していくものの、壮大な感じでいい。
第六の至福は最後の方に出てくる合唱がすばらしい。
天上の音楽のような美しさを保ちながら、
ドラマティックに展開していく。
第八の至福の最後に向けての盛り上がり方もなかなか。
ワグナーやブルックナーを思わせるような重厚なサウンド。
フランクの宗教曲もなかなかいいと、再認識するのである。
昨日聴いたのはそんなCDの一つで、
フランクのオラトリオ「至福」である。
なぜ、買ったかは覚えていない。
昨日は鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩いたが、
その途中でこのCDを聴きながら歩いた。
1869年から1879年の間に作曲されたこの作品は、
完成には、10年近くかかった大作である。
テクストは、フランクの友人で、
ヴェルサイユ高等中学校教師の妻のコロン夫人のもので、
ベースとなっているのはマタイの第5章の一部だ。
フランクのこの作品は彼の死後初演されたが、
その評価をめぐっては二つに分かれたようである。
交響曲や交響詩では有名なフランクであるが、
宗教曲については、その存在をあまり知られていない。
しかし、この作品もフランクらしさがあふれている。
フランスらしい、細やかな感性が働き、
美しい旋律や叙情的な部分がみられるが、
決して情や気分に流されることはなく、
しっかりとした曲の構造を持つことにより、
全体を通してもそれなりに統一感が保たれている。
第二の至福は、ワグナーの音楽のように聴こえ、
印象的であるし、同じパターンを繰り返しながら、
音楽は展開していくものの、壮大な感じでいい。
第六の至福は最後の方に出てくる合唱がすばらしい。
天上の音楽のような美しさを保ちながら、
ドラマティックに展開していく。
第八の至福の最後に向けての盛り上がり方もなかなか。
ワグナーやブルックナーを思わせるような重厚なサウンド。
フランクの宗教曲もなかなかいいと、再認識するのである。