Mars&Jupiter

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シューマンの「詩人の恋」と「リーダークライス」を聴きながら横浜から和田町まで歩く

2008-01-16 21:39:38 | ローベルト・シューマンの作品
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いたのはシューマンの「詩人の恋」と
「リーダークライス」だ。
「詩人の恋」はハイネの詩によるもので、
「リーダークライス」はアイヒェンドルフの詩によるものだ。
2つとも1840年に作曲され、
彼の歌曲の中でも有名な作品である。
歌のみならずピアノ伴奏が歌だけで、
表現できないものを表現しようとするところがなかなかだ。

私としては「リーダークライス」の方が好きだ。
四曲目の「月の夜」の情景的な世界。
月の光が射しているようすがピアノで表現され、
歌とともに聴くとその情景が目に浮かぶ。
それから七曲目の「古城」の世界は、
なんてすばらしいのだろう。
ひっそりとたたずむ古城と周りの風景。
音楽は詩に書いている内容以上のものを表現している。

「詩人の恋」も魅力的な曲が多いが、
「いまわしい思い出の歌」が印象的だ。
最後の「なぜ、このひつぎがこれほど大きく、
これほど重いのか、わかるだろうか?
私の愛、そして私の悩みもその中に一緒に入れたのだ」
という詩の内容は少し重い感じがするし、
歌もそういうこともあって、暗い感じである。
しかし、そんな気持ちはわかるなあ。
明日に前向き生きようと思って
どれだけ過去を忘れようとしたことか。
若い時期はそんなことがあったなあと
思わず自分の過去を振り返ってしまうのである。
コメント
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