Mars&Jupiter

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カルロス・チャベスの交響曲第3番を聴きながら、希望が丘から鶴ヶ峰まで歩く

2010-05-23 07:56:05 | 古典~現代音楽メキシコ編
昨日は希望が丘から鶴ヶ峰まで歩きました。
途中聴いた曲は、1899年生まれのチャベスの作品。
聴いたCDは、エドゥアルド・マータ指揮、
ロンドン交響楽団の演奏によるもの。
交響曲第3番は1951年に作曲された。
第一楽章序奏アンダンテ・モデラートは、
金管楽器と打楽器の強奏により始まる。
オーボエが哀愁を漂わせた旋律を奏で、
金管楽器・打楽器が荒々しい旋律を奏で、
弦楽器はシリアスな旋律を奏でる。
途中からは弦楽器によって示された主題が、
木管楽器にも引き継がれフーガ風に扱われる。
楽章の後半は一時弦楽器のみの合奏となり、
それに管楽器が絡むようになり、
フルートとティンパニによる音が残り静かに終わる。

第二楽章アレグロは、前楽章から切れ目なく続き、
弦楽器の刻むリズムに乗って、フルートが主題を奏でていく。
弦楽器のもう一つの主題が示され、提示部を形作る。
古典的なソナタ形式によって作られた楽章である。
展開部に入り、木管楽器同士のやりとり、
弦楽器のみの合奏などがみられ、軽快に曲は進行していく。
ジャズの要素も取り入れているような即興的な箇所もみられる。
曲は行進曲風にもなりながら盛り上がりをみせていく。
そしてフルートが最初の主題を吹き、再現部に入る。
最後は弦楽合奏のみとなり、消え入るように静かに終わる。

第三楽章スケルツォは、三部形式で書かれている。
フルート・ソロが主題を奏で、ファゴットやオーボエが引き継ぎ、
木管楽器中心にニールセンの交響曲第6番を思わせるような、
またはプロコフィエフ風の風刺を利かせたような音楽が奏される。
トリオでは金管楽器も加わり盛りあがりをみせていく。
そのあとは再び木管楽器中心に音楽が展開され、
弦楽器が最初の主題を奏で、打楽器も加わり、
最後は金管楽器とフルート・ソロにより終わる。

第四楽章フィナーレ:モルト・レントは、
第一楽章の主題を遣った展開部と再現部に相当し、
また、第二楽章の主題も取り扱われる。
ハープとオーボエによって始まる神秘的な音楽に、
弦楽器が加わり、そのあとは木管楽器中心に進行する。
やがて金管楽器も加わり荒々しい音楽になっていく。
それが終わると弦楽器合奏による部分となり、
最後は打楽器とともに金管楽器が2つの音型を繰り返し、
壮大なフィナーレとなって堂々と終わる。
それにしてもなかなか聴き応えのある交響曲である。
コメント
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