Mars&Jupiter

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アルベルト・ヒナステラのアルゼンチン舞曲集作品2を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-05-28 05:58:10 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いた曲は、1916年生まれのヒナステラの作品。
彼の略歴については協奏曲編で触れたので省略する。
アルゼンチン舞曲集作品2は、音楽院に在学中の1937年作曲された。
チャカレーラ(Chacarera)とよばれるアルゼンチン北西部発祥の民族舞踏や、
アルゼンチン北西部の6/8拍子系のサンバ(Zamba)とよばれる民族舞曲、
マランボとよばれるタップダンスなどを取り入れた作品のようだ。
初期の作品であるこの曲は3つの曲から構成される。
今回聴いたCDは、フェルナンド・ビアーニのピアノ演奏による。

第1曲「年老いた牛飼いの踊り」は、
激しい舞踏のリズムを刻みながら始まる短い曲。
第2曲「優雅な乙女の踊り」は、ゆったりとした曲。
ピアノが奏でる叙情的な旋律は感傷的でもあり、
後半にかけてドラマティックに情熱的に盛り上がり、
最後は冒頭の叙情的な旋律が繰り返され静かに終わる。
第3曲「さすらうガウチョの踊り」は、
第1曲と同じく激しい舞踏のリズムを刻みながら始まる。
息をつく暇もなくそのリズムの激しさは続き、
最後は華やかな感じの中で終わる。
この初期の作品を聴いただけでその後のヒナステラが生み出す
作品の数々の原点をここでみることができる現代的な曲である。
コメント
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