ルイ=ガブリエル・ギユマンの四重奏ソナタイ短調「第二の試み－怒りとデカダン」を聴く

昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1705年にフランスで生まれた作曲家、
ルイ=ガブリエル・ギユマンが作曲した四重奏ソナタイ短調、
「第二の試み－怒りとデカダン」である。
ルイ=ガブリエル・ギユマンは幼い時期から音楽の才能を示し、
ヴァイオリンの技能を磨き、イタリアへも渡って学んだ。
帰国後はヴァイオリン奏者および作曲家として活躍した。
今回聴いたＣＤはムジカ・アンティカ・ケルンの演奏による。
この作品はフラウト・トラヴェルソとヴァイオリン、
ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音(チェンバロ)による作品である。
第一楽章は、フラウト・トラヴェルソが主題を奏でて始まる。
憂いを含んだフラウト・トラヴェルソの旋律が印象的で、
それに他の楽器が絡んでいくソナタ形式の楽章である。
主題は提示部から短い展開部を経て再現部に入り、
主題を繰り返し、高揚したところで終わる。
第二楽章アリア(グラツィオーソ)はフラウト・トラヴェルソが、
ゆったりと歌うように旋律を奏でて始まり、
それをヴァイオリンなど他の楽器も受け継ぎながら進行する。
第三楽章プレストは、軽快なテンポで主題が奏でられて始まる。
この楽章もソナタ形式で書かれており、フラウト・トラヴェルソが、
奏でていく主題が提示部を経て、展開部で変形されていく。
速いテンポで進行するので高度な演奏技術を必要とする感じで、
再現部を経て最後駆け抜けるようにして終わる部分が素晴らしい。