Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エドゥアルド・トゥビンの交響曲第7番を聴く

2013-08-08 13:33:46 | 古典~現代音楽バルト3国編
顔の怪我は鼻から口びるまでの腫れが少しずつひいてきたものの、
人前に出るにはマスクが必要で、異様な姿であるだろう。
おまけに鼻の一部に隠しきれない絆創膏があるので、
当然同僚からは何でマスクをしているのと聞かれるし、
聞かれたからには、真実を言うしかない。
健康診断のあった昨日は、終始マスクを付けての受診となった。
さて、今回取り上げるのは1905年生まれのエストニアの作曲家、
トゥビンが1958年に作曲した交響曲第7番である。
作曲者の略歴については以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・モデラートはソナタ形式で書かれている。
冒頭繰り返す弦楽器の音型の上で、木管楽器が第一主題を絡めて始まる。
やがて弦楽器がその緊迫した感じの主題を受け継ぐ。
それとは対照的なおだやかな第二主題が現れる。
この楽章は、この二つの主題を中心に円熟した作曲技法で展開し、
盛り上がりをみせたあと、おだやかになり最後は静かに終わる。

第二楽章ラルゲットは、弦楽器中心におだやかな歩みで主題を奏でていく。
その主題にフルートやクラリネットなど木管楽器が絡み、進行していく。
中間部にスケルツォの部分が現れ、軽快なテンポの中で、
金管楽器が加わりながら、やや荒々しい感じの音楽が展開される。
それが冒頭のおだやかな旋律と絡み合い、やがて冒頭の部分が支配的となり、
フルートと弦楽器の音のみが残り、最後静かに終わる。
第三楽章アレグロ・マルチアーレは、速い行進曲風の音楽で始まる。
やがて、ティンパニや金管楽器が加わり、荒々しいリズムの音楽となる。
ストラヴィンスキーの「春の祭典」を想起させる感じでもある。
その後も行進曲風に躍動的な音楽が展開され、金管楽器と打楽器が活躍し、
盛り上がりをみせていき、最後力強く終わる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エイノユハニ・ラウタヴァー... | トップ | アスガー・ハンメリク(ハメリ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

古典~現代音楽バルト3国編」カテゴリの最新記事