Mars&Jupiter

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リヒャルト・シュトラウスの歌劇「グントラム」第1幕前奏曲作品25を聴く

2010-07-08 05:42:56 | リヒャルト・シュトラウスの作品
昨日は朝夕に雨が降り、ウォーキングを休みました。
途中聴いたのは1864年生まれのリヒャルト・シュトラウスの作品。
彼の略歴については有名な作曲家なので省略する。
歌劇「グントラム」作品25は1892年から1893年にかけて作曲された。
3幕ものの歌劇であるが、このCDでは第1幕の前奏曲が入っている。
13世紀ドイツのミンネジンガーであったグントラムを主人公とした
愛憎の物語で、ワグナーの影響が強く出た作品で、
リヒャルト・シュトラウスによってみると初の歌劇であったが、
不評に終わったため、彼はその後歌劇の創作から遠ざかったようだ。
今回聴いたCDは、カール・シューリヒト指揮の
シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏による。

最初の冒頭の始まりは確かにワグナー風である。
弦楽器と管楽器がのどかな旋律を奏し、
ホルンの吹奏などにより森の雰囲気が醸し出される。
明るく牧歌的な旋律と、対照的な影のある旋律が交互に現れ、
この前奏曲のあとにおこる愛憎の物語を感じさせるようでもある。
やがて音楽はいったん情熱的な盛り上がりをみせ、
その後はおだやかな感じになり、最後静かに終わる。
この終わり方をみると、前奏曲らしくない感じもする。
どちらかというと間奏曲として置いた方がいい曲でもある。

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