Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ニコライ・ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第9番ニ短調作品62を聴く

2012-04-05 06:22:57 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日も一日忙しく、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第9番ニ短調作品62。
CDの解説によるとこの作品は1943年に作曲されたのだが、
これはベートーヴェン弦楽四重奏団結成20周年を祝って作曲されたようである。
初演は同年10月30日に同弦楽四重奏団によりモスクワで行われた。
聴いたCDはタネーエフ四重奏団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・インクイエート(不安な)は、ソナタ形式で書かれている。
やや重々しく不安な感じの第一主題が最初に奏され、
もう一つの主題は民謡風の叙情的な旋律である。
第一主題の変形から始まる展開部を経て、
再現部に入り、それぞれの主題が繰り返され、最後静かに終わる。

第二楽章アンダンテ・アパッショナート-アレグロ・ミステリオーソは、
ヴァイオリン独奏から始まり、それに他の楽器が重なりあっていく。
情熱的で訴えかけるような旋律がヴァイオリンにより奏でられていく。
一方さざ波のように揺れる伴奏の上で、いきいきとした旋律が奏される。
中間部はスケルツォにあたる部分で、ピチカートの伴奏の上で、
ヴァイオリンが目まぐるしい動きをみせていき印象的である。
それが終わるとヴァイオリンを中心に再び情熱的な旋律が奏でられ、
最後はおだやかに消え入るようにして終わる。
第三楽章アレグロ・コン・ブリオは、いきいきとした躍動的な旋律で始まる。
その明るい旋律に続き、行進曲風の旋律や民謡風の旋律も現れる。
これらはCDの解説によると古い聖歌「多年(長年)」と、
「ロシアの兵士の行進の歌」などから採っているようである。
これらの旋律を中心に盛り上がをみせたあと、最後は堂々と力強く終わる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ニコライ・ミャスコフスキー... | トップ | ニコライ・ミャスコフスキー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ニコライ・ミャスコフスキーの作品」カテゴリの最新記事