Mars&Jupiter

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ニコライ・ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第11番「追憶」変ホ長調作品67の2を聴く

2012-04-04 06:07:47 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は春の嵐が吹き荒れ、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるミャスコフスキーの作品は、
弦楽四重奏曲第11番「追憶」変ホ長調作品67の2である。
CDの解説によるとこの作品は1945年に作曲されたが、
ルーツは1906年から1907年に書かれたピアノ曲や
1930年代に作曲された叙情的な声楽曲を想起させる部分があるようだ。
聴いたCDはタネーエフ四重奏団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・トランクィロは、ソナタ形式で書かれている。
優しく語りかけるような第一主題がヴァイオリンによって奏でられ、
経過部と経てそれとは対照的で、感傷的な第二主題が奏でられ、
その提示部が繰り返されたあと展開部に入り、第一主題から変形される。
この展開部ではポリフォニックな部分がみられ、再現部を経て最後静かに終わる。

第二楽章アンダンテ・コン・モートは、ピチカートに導かれ、
ゆったりと歌うような悲しげな旋律がヴィオラにより奏でられ、
それをヴァイオリンが引き継ぎ、もう一つは悲痛な感じの旋律が奏でられ、
それら主題を中心に展開されるが、その旋律は1936年に作曲された
レルモントフの詩によるピアノとヴォーカルのための
12のロマンスという歌曲との関連があるようである。
第三楽章アレグレット・ペンシエローソ(悲しげに)は、
ゆったりと歌うようなワルツ風の旋律と、
軽快で駆け抜けるような旋律が交互に現れて、曲は進行する。
最後はおだやかな感じで終わる。
第四楽章アレグロ・ノン・トロッポ-ジョコーソ・エ・フェスティヴォは、
明るく躍動的な旋律がヴァイオリンにより奏されて始まる。
この主題を中心に曲は進行し、最後は力強く終わる。

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