Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

西谷から綱島まで、マデトーヤの交響曲第1番・第3番を聴きながら歩く

2007-04-25 05:36:20 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日は新たな挑戦をして、西谷から綱島まで歩いた。
西谷の梅の木の交差点を左に曲がり、
前回と同じく羽沢付近を通過し、
新幹線沿いに走る川を歩きつつ、
新横浜駅付近まで行き、
そのあと住宅街を抜けながら菊名の駅についた。

ただ、菊名付近の地理的な状況が分からず、
綱島街道がどこにあるかを探すのに時間がかかってしまった。

西谷から新横浜まではおよそ1時間、
新横浜から菊名まではおよそ30分。

そのあと2時間を目途としてどこまで歩けるかと思い、
綱島街道をひたすら綱島方面に向けて歩いた。

最終ゴールの目標は最初日吉に設定していたのだが、
菊名付近でのタイム・ロスもあったので、
一つ手前の綱島に目標を変更した。

ふだんは列車の中でしか見ない菊名から綱島の様子を、
その周囲を見ながら歩いてみるとまた違った発見がある。
菊名周辺は閑静な住宅街が広がっているが、
中に入ると密集し、道は入り組んでおり、アップダウンが激しい。
とはいえ、歩いてみると新横浜と菊名の間は意外に近い。

そのあと大倉山・綱島へと行く綱島街道の道は歩きやすい。
鶴見川にかかる大綱橋が見えたところでほっとした。

今日はマデトーヤの交響曲第1番・第3番を聴きながら歩いた。
マデトーヤは1887年生まれのフィンランドの作曲家で、
指揮者、教育者、批評家として活躍した人物である。

交響曲第1番は幻想的でシベリウスの影響を感じる。
フィナーレなどはいいが、やはり後の作品に比べると印象が薄くなる。
第3番の交響曲は、第1番に比べると完成度が高く感じられる。
フランスの作曲家のルーセルやマニャールの影響を受けているらしいが、
どこが?といわれると分からない。
北欧らしさも感じさせつつ、確かにそれとは違う部分を感じもする。

第1楽章や第4楽章も第1番の交響曲に比べると素晴らしい。
第2楽章も悪くはないが、特に第3楽章は特徴的で、印象に残る。
あくまでも想像だが、それまでの彼の作風とは違うのではないか
と思わせるくらい大胆であり、力強い。

それにしてもここのところ北欧の作曲家の交響曲は数多く紹介されている。
1980年代にマデトーヤの交響曲全集を買った私は、
それだけでも満足していたのだが、
いろんな作曲家が交響曲を作曲していることはその当時は分からなかった。
交響曲の世界も奥が深いですなあ~。
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遅すぎたロマン派作曲家アッテルベリ、そして交響曲第2番と第5番

2007-04-24 11:05:21 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は横浜から二俣川までの道のりを
アッテルベリの交響曲第2番と第5番を聴きながら歩いた。

アッテルベリは1887年生まれのスウェーデンの作曲家で、
9つの交響曲やオペラを作曲しただけでなく、
スウェーデンの作曲家協会・著作権協会の会長もつとめ、
様々な分野で活躍した人物である。

第2番では第1楽章で弦楽器が美しい旋律の主題を奏で、
そのあとに金管楽器が奏でる主題が、
印象的で、勇ましくもあり、かっこよくもある。

第2楽章はアダージョとプレストを繰り返しながら、
アダージョでは感傷的で北欧を感じさせる旋律が流れ、
プレストの部分では劇的な変化のある曲想が続く。
最後の部分はまるで映画音楽のようでもある。

第3楽章の最初に金管が奏でる主題は、
ブラバンの曲にもありそうな感じで、
ブラスバンドで金管をやっていた人だったら、
気に入るかもしれないなと思わせるほどである。
ともかく全楽章を通してよくまとまった作品である。

第2番も第5番も金管楽器が活躍する。
ただ、この楽器の使い方のバランスの悪さが
彼の交響曲全体の弱点であるとみなす人もいるようだ。

心に響いてくる聴かせどころの楽章もある。
第5番は「葬送交響曲」という副題がついているが、
第2楽章のレントはそれを感じさせる悲痛な叫びが聞こえてくる。

それにしてもなんとロマンティックな作品だろう。
しかし、彼のロマン派的な作品が、
当時の音楽界の中で受け入れられる時代は終わり、
1940年代以降主流になる前衛的な現代音楽からみれば、
彼は過去の人であり、関心の対象ではなかった。

何がその人の人生に左右するかはわからないものである。
時流に乗る人と乗れない人、どちらが幸福かはわからない。
作曲家もたいへんだなあ。
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ゲーゼの交響曲第4番を聴きながら

2007-04-23 06:20:21 | 古典~現代音楽デンマーク編
4月21日の土曜日に赤坂のカーサ・クラシカで、
東京芸大現役4年生の学生2人による演奏を聴いた。
サクソフォーンとピアノによる演奏であったが、
その演奏曲目の2曲目がゲーゼの作品であった。

のんびりとした優雅な曲であったのだが、
そういえばゲーゼの交響曲を持っていたなとその時思った。
昨日は横浜から和田町までの間を歩く時に聴いたのは、
ゲーゼ(ゲーダ)の交響曲第4番である。
今まで買ったものの一度も聴いていなかったので、
この際封をあけて聴いてみることにした。

1817年生まれのデンマークの作曲家ゲーゼは、
8つもの交響曲を残しているが、
交響曲第1番は、コペンハーゲンで演奏ができず、
メンデルスゾーンの協力でライプツィヒで初演を行ったようだ。
そしてその後ドイツで活動をしばらく続け、
ゲヴァントハウス管弦楽団の副指揮者をつとめ、
指揮者としての活動も活発に行ったようである。

彼の交響曲第4番を聴いてみるとシューマンや
メンデルスゾーンの交響曲を聴いているような印象を受ける。
実際、交響曲第1番の初演に尽力したメンデルスゾーンや
シューマンとも親交を深めていたこともあるので、
その影響は諸作品にあらわれているのかもしれない。

彼がデンマークに戻ったきっかけは、
1848年に起きたプロイセンによるデンマーク戦争である。
その後はデンマークにオーケストラや合唱団を設立したり、
教育者としても活躍し、グリーグなどに影響を与えたということだ。

交響曲第4番はロマン派の作品らしく、時に優雅である。
第1楽章の弦の流れる感じはシューベルトのようでもあり、
管楽器の奏でる旋律は時にメンデルスゾーンを感じさせ、
音楽の構造自体や金管楽器の使い方は
シューマンの交響曲を思わせるところがある。

第2楽章も主題が魅力的であり、時々ベートーヴェンっぽい。
第3楽章のスケルツォは聴いてすぐにあらわれる主題が、
メンデルスゾーンを思わせるものである。
第4楽章もその主題の展開の仕方にシューマンの影響を感じる。

ゲーゼの交響曲第4番はメンデルスゾーンや
シューマンの影響を感じさせるものの、魅力的な作品である。

そしてデンマークでの教育者としての活躍が、
その後のニールセンなどの優れた作曲家を生み出したのだろうなと
思わせたりもするのである。
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ヴァイゼの交響曲第4番と第5番を聴きながら二俣川から瀬谷まで

2007-04-22 00:48:26 | 古典~現代音楽スウェーデン編
今日は、というか昨日は、になってしまったが、
二俣川から瀬谷まで歩いた。
途中見かけた小川のある公園に立ち寄った。
子どもが小川のあたりを一人で楽しそうに歩いている。
そう、きっとこの子にとってはこの風景が貴重な遊び場である。
私も子どもの頃よく家の前の畑の中を歩いて遊んだ。
畑の中は一人でも楽しめる想像力をかきたてるパノラマである。

今日聴いた曲はヴァイゼの交響曲第4番と第5番である。
北ドイツ生まれのヴァイゼは、
1789年以降デンマークに移り住むようになった。
その彼の作品は聴いていると
モーツアルトの後期交響曲を聴いているよう。
第4番はモーツアルトの交響曲第40番を聴いているようであり、
第5番は交響曲38番の冒頭の序奏の部分に似ているし、
その第4楽章はフーガの形式で作られており、
第41番の第4楽章に似た感じがする。

モーツアルトは確かに偉大であった。
しかし、その同時代に活躍し、
有名になれなかった者たちの存在がある。
改めてその人たちの作品と比較し、
モーツアルトのすごさを実感したのであった。
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小惑星イトカワ。そしてニールセンの交響曲第1番を聴きながら横浜まで歩く

2007-04-20 23:00:31 | カール・ニールセンの作品
朝日新聞の今日の記事では、小惑星イトカワの地表で、
土砂崩れが起きていることが確認されたという。
日本の探査機が着陸に成功したそら豆状の天体の大きさは、
長い部分が540mほどで、短い部分は210mぐらいである。
重力は地球の数十分の1といっても想像できないが、
そんな小さな天体の上で見える天空の世界はどうなんだろう。
星空はきれいだが、目の前の風景は荒涼として寂しいんだろうな。

今日は産業貿易センターの地下1階「どん八」でカツカレーを食べた。
この店のカツカレーの量は半端ではない。
前回Mサイズを頼んだが、とてもご飯の量が多く食べきれなかった。
そこで再挑戦ということで、Sサイズを頼んだ。

店内でカツカレーを頼む人の多くはSサイズだ。
頼んだカツカレーが来ると多くの人はその量に驚いている。
しかし、食べ始めるとそのあとは無言になる。
量はこのSサイズでも普通に他の店のご飯の2~3倍ある。
なんとか食べることができたが、食べすぎである。

今日は二俣川から横浜まで2時間弱かけて歩いた。
聴いた音楽はニールセンの交響曲の第1番・第2番である。
高校時代にオーレ・シュミット盤のレコードの全集が出ていたが、
1万円くらいしたので買いたくても買えなかった。
今は2千円代で全集が買えてしまう。
ボストックの指揮する盤の演奏もすばらしさもあって、
それぞれの第2楽章の雄大な音楽がいいなと感じたのである。
さすが、デンマークを代表するシンフォニストである。
やるな、ニールセン!
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