Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

レフ・コンスタンティノヴィチ・クニッペルの交響曲第8番を聴く

2012-04-23 08:03:10 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1898年生まれのクニッペルの作品。
交響曲第8番は1942年の冬に作曲された。
聴いたCDはアレクサンドル・ティトフ指揮、
サンクト・ペテルブルク交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アンダンテ・ソレムニスは、ソナタ形式で書かれている。
弦楽器と金管楽器が力強い旋律を情熱的に奏して始まる。
ロマンティックな旋律にフルートなども絡んでいく。
第二主題はクラリネットにより奏される叙情的な旋律である。
それはヴァイオリンなど他の楽器にも引き継がれていく。
各主題が繰り返されたあと、ティンパニが鳴り響き展開部に入る。
各主題が展開されたあと、再現部に入り情熱的に盛り上がり、
最後はその高揚感の中、力強く終わる。

第二楽章アンダンテ・センプリーチェは、
木管楽器中心に民謡的な旋律が奏でられて始まる。
それを弦楽器が引き継ぎ、木管楽器と金管楽器が絡んでいく。
その民謡的な旋律はほのぼのとした感じで印象的である。
盛り上がる部分とおだやかな部分を繰り返しながら、
最後も主題が現れ、静かに消え入るようにして終わる。
第三楽章アダージョ-アレグロ・モデラートは、
木管楽器と弦楽器と打楽器により7つの音型が繰り返され、
それをもとにした音型が繰り返され、葬送行進曲風に変形されていく。
それが終わるとロシア民謡風の旋律が弦楽器によって奏される。
そして冒頭の7つの音型とロシア民謡風の旋律がポリフォニック的に絡んでいく。
いったん盛り上がったあと、静まり第一楽章・第ニ楽章の主題も顔を出す。
そしてロシア民謡風の旋律を中心に盛り上がりをみせ、
最後は勝利感を思わせるように金管楽器・打楽器が鳴り響いて終わる。
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レヴォル・ブーニンの交響曲第5番作品45を聴く

2012-04-22 19:19:23 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1924年生まれのレヴォル・ブーニンの作品。
モスクワ生まれの彼は、モスクワ音楽院でリチンスキー、シャバリーン、
ショスタコーヴィチに師事し、1945年に卒業した。
その後はレニングラード音楽院で、3年間だが、
ショスタコーヴィチのアシスタントとして務めた。
交響曲第5番作品45は1961年作曲された。
聴いたCDはルドルフ・バルシャイ指揮、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロは、小太鼓とティンパニの叩くリズムに、
弦楽器が入り、管楽器も加わり荒々しい音楽が展開される。
ショスタコーヴィチの影響を感じる音楽である。
速いテンポで、金管楽器と打楽器により激くなり、最後力強く終わる。

第二楽章アンダンティーノ・センプリーチェは、
ゆったりとはじまる楽章で、木管楽器が旋律を奏でていく。
弦楽器と木管楽器の旋律のやりとりが続き、
叙情的な旋律が流れ、打楽器によりいったん盛り上がったあと、
静かになって再び主題となる旋律が繰り返されて、静かに終わる。
第三楽章アレグロ・コン・フォーコは、荒々しい感じで始まる。
弦楽器中心に徐々にテンポを上げ、金管楽器が加わり盛り上がる。
中間部を経て、再び冒頭の主題が現れ、金管楽器により荒々しさを加え、
最後は小太鼓など打楽器がリズムを刻んで終わる。
第四楽章アンダンテ・モッソは、おだやかな感じで始まり、
弦楽器を中心に叙情的な旋律が奏されていく。
そのあと木管楽器中心に活躍し、幻想的な音楽となる。
フルートは鳥のさえずりを模倣しているかのようである。
そのあと弦楽器による叙情的な旋律が再び奏され、
それに金管楽器が加わり、情熱的に盛り上がっていき、
鐘の音が鳴り、ファゴットと弦楽器によりおだやかな旋律が奏でられ、
鐘の音が再び鳴ると、前の幻想的な音楽も繰り返され、
最後はおだやかな響きの中で静かに終わる。
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アルフレット(アリフレド)・シュニトケのゴーゴリ組曲を聴く

2012-04-21 23:54:26 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげる作曲家の作品は、
1934年生まれのシュニトケの作品。
ゴーゴリ組曲は1976年作曲された作品を、
ロジェストヴェンスキーが8曲の組曲として編曲したものである。
聴いたCDはアントン・コントラのヴァイオリン、
レフ・マルキス指揮、マルメ交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章序曲は、金管楽器の激しい咆哮で始まり、
そのあと不安を感じさせる速い音楽が続き、
ベートーヴェンの交響曲第5番のモチーフが現れて終わる。
第二楽章チーチコフの幼年期は、
何とハイドンの交響曲第94番第二楽章の、
有名なモチーフをもとに展開されるユニークな楽章。

第三曲肖像画は、チェンバロとヴァイオリン独奏を中心に、
繰り広げられる軽快なバロック的な音楽として始まるが、
ワルツの要素も入り単純な音楽ではなく、トランペットも入り、
不安な部分と、社会への風刺を感じさせるような音楽である。
第四曲外套は、チェレスタが活躍する回顧的な音楽である。
それは小太鼓も加わり、ロシア舞踏的な部分を感じさせる。
徐々に盛り上がりを見せながら、ピアノと絡み次の楽章に続く。
第五曲フェルディナンド8世は、朗誦が入る作品である。
前楽章のモチーフが現れながら、徐々にオペラ風に盛り上がっていく。
第六曲官吏たちは、有名なモーツアルトの魔笛や、
チャイコフスキーの白鳥の湖などのモチーフが現れ、面白い。
第七曲舞踏会は、これまた有名な「怒りの日」が使われる。
舞踏風の音楽ではあるが、不気味さを感じさせる。
他の旋律も絡みながら盛り上がっていく。
第八曲遺産は、ウクライナ民謡「嘶く雄鳥」という旋律が使われながら、
他の旋律も回想的な感じで現れて鐘の音とともに最後静かに終わる。
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ボリス・チャイコフスキーの室内交響曲を聴く

2012-04-19 06:17:45 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげる作曲家の作品は、
1925年生まれのボリス・チャイコフスキーの作品。
室内交響曲は1967年に作曲された。
聴いたCDはルドルフ・バルシャイ指揮、
モスクワ室内管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章ソナタは、6つの音型を繰り返しながら始まる。
その音型がヴァイオリン全体で奏され、
その後その音型は変形され、曲は展開していく。
最後は盛り上がりをみせたところで終わる。
第二楽章ユニゾンは、文字通り主題が、
弦楽器全体のユニゾンで示される。
そのあとピチカートが入り、
弦楽器全体で旋律が奏でられていくが、
あくまでもそれもユニゾンである。

第三楽章合唱の音楽は、最初木管楽器が入り活躍する。
やがて弦楽器のみのおだやかな音楽となり、
チェンバロ・ソロが入り、弦楽器も加わり、
木管楽器も加わって、情熱的に盛り上がって終わる。
第四楽章間奏曲は、チェンバロが奏でる音型に、
弦楽器が絡んで軽快なテンポで進行していく。
第五楽章行進曲のテーマは、金管楽器が鳴り響き、
そのあと弦楽器が行進曲風の旋律を奏でていく。
木管楽器やチェンバロと金管楽器が絡みながら進行し、
荒々しい感じとなり、印象的な楽章である。
第六楽章セレナーデは、弦楽器とチェンバロで始まり、
ヴァイオリンが歌うような旋律を奏でていく。
やがて木管楽器と金管楽器も加わり絡んでいき、
木管楽器がヴァイオリンの旋律を引き継ぎ、
その主題は金管楽器も扱っていく。
弦楽器のピチカートが入ったあと、
再び歌うようなセレナーデの旋律を繰り返し、
最後おだやかな感じで終わる。
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ミハイル・メエロビッチの室内オーケストラのためのセレナーデを聴く

2012-04-18 06:25:03 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1920年生まれのメエロビッチの作品。
メエロビッチ(メエロヴィッチ)はソ連の作曲家で、
1930年代モスクワ音楽院で、アレクサンダー・ロクシンなどと学んだ。
「話の中の話」(1979)などの映画音楽を作曲したことで有名である。
その一方1983年に出版された交響曲など、
室内オーケストラのための作品もいくつか残しているようである。
室内オーケストラのためのセレナーデの作曲年代については不詳である。
聴いたCDはルドルフ・バルシャイ指揮、
モスクワ室内管弦楽団の演奏によるもの。

第一楽章アレグロ・ノン・トロッポは、
弦楽器の奏でる無機質な音型の上で、
フルートが軽快に奏しながら始まる。
弦楽器が、速い動きを見せる中、
フルートが対話するように旋律を奏していく。
第二楽章ソスティヌートは、ゆったりとしたテンポで、
弦楽器が不安な感じの音型を奏でる中、
フルートがそれに絡んでいく。
第三楽章コン・モートは、弦楽器の躍動的な音型に合わせ、
フルートが軽快なテンポで絡んでいき、
両者の掛け合いが展開され、最後静かに終わる。
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