Mars&Jupiter

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アレクサンドル・モソロフのチェロ協奏曲第2番を聴く

2012-04-14 23:10:33 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1900年生まれのモソロフの作品。
チェロ協奏曲第2番は1937年から1945年にかけて作曲された。
この作品は1947年1月23日モスクワで初演された。
聴いたCDはドミトリー・イェレミンのチェロ、
アレクサンドル・ティトフ指揮、
サンクト・ペテルブルク交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章哀歌は、管弦楽全体でドラマティックに始まり、
小太鼓の音が戦争との関係を感じさせる。
やがて独奏チェロが入り、哀歌の旋律を奏でていく。
その歌うような悲しいチェロに管弦楽が絡んでいき、
シロフォンや小太鼓などが入りリズミックな音楽になり、
管弦楽全体で盛り上げたあと、チェロ独奏のカデンツァが入る。
そして管弦楽が激しい音で入り、チェロ独奏は哀歌の旋律を奏でる。
最後は管弦楽で盛り上げて力強く終わる。

第二楽章間奏曲は、三部形式で書かれている。
明るく平和そうな旋律がチェロ独奏により奏され、
管弦楽もそれに絡みながら、軽快な音楽が続く。
中間部は民謡風の旋律が奏され、ロマンティックである。
再び最初の旋律が繰り返され、最後さわやかに終わる。
第三楽章バラードは、管弦楽による力強い英雄的な旋律で始まる。
それを独奏チェロが引き継ぎ、行進曲風に音楽は展開していく。
そして対照的なおだやかな旋律が独奏チェロにより歌うように奏される。
それが終わると行進曲風で軽快な音楽になっていく。
そしてしばらく独奏チェロによるカデンツァが入る。
この長めのカデンツァは聴き応えがあり、技巧的である。
それが終わると管弦楽により行進曲風の音楽が始まる。
プロコフィエフ的な部分も感じさせるこの音楽は、
やがて最高潮に盛り上がり、最後力強く終わる。
コメント
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