Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヨーナス・コッコネンの室内交響曲を聴く

2013-09-24 05:41:35 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1921年生まれのフィンランドの作曲家、
コッコネンが1962年に作曲した室内交響曲である。
12の独奏弦楽器のための作品である。
作曲者の略歴については以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはルドルフ・パウムガルトナー指揮、
ヘルシンキ室内管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章モデラートは、ヴァイオリンの音から始まり、
それぞれの弦楽器が12音技法による旋律を奏でていき、
絡み合いながら曲は進行し、最後はおだやかな感じで終わる。
第二楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
ヴァイオリンが軽快な旋律を奏でて始まり、
他の弦楽器と掛け合いながら曲は進行していく。
ピチカートなど効果的に使って盛り上ったあと、最後おだやかに終わる。
第三楽章モルト・ヴィヴァーチェ(アタッカ)は、
旋律を掛け合いながら、緊張感ある音楽を展開していく。
最後はチェロの音が残って静かに終わる。
第四楽章アンダンテは、ヴァイオリンが長く伸ばす音の上で、
チェロやヴィオラ、コントラバスが旋律を奏でて始まる。
そのあとヴァイオリンが旋律を奏でていき、
鋭いリズムがチェロ、ヴァイオリンにより繰り返されていく。
そして、ユニゾンで旋律が奏でられたあと、
それぞれの弦楽器が絡み合いながら、チェロのソロ、
ヴァイオリンのソロが続き、最後は淡い感じの音で静かに終わる。
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カイヤ・サーリアホの「オリオン」を聴く

2013-09-23 21:09:00 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1952年生まれのフィンランドの作曲家、
サーリアホが2002年に作曲した「オリオン」である。
カイヤ・サーリアホはヘルシンキに生まれ、シベリウス音楽院で学んだあと、
クラウス・フーバーやブライアン・ファーニホウに師事し、
パリでも学び、その後多くの作品を作曲しているようだ。
今回聴いたCDはクリストフ・エッシェンバッハ指揮、
パリ管弦楽団の演奏によるもの。
第一曲「メメント・モリ(死を想え)」は、
上昇するかのような神秘的なサウンドで始まり、
宇宙空間を思わせるような浮遊感のある音楽が展開されていく。
途中何度か盛り上がりをみせて、大音響の中終わり、次の曲に続く。
第二曲「冬の空」は、フルート独奏が神秘的な旋律を奏でて始まる。
その後弦楽器が旋律を奏で、クラリネット独奏が活躍し、
トランペットの独奏と弦楽器が絡み合い展開し、
旋律を繰り返したあと、混沌とした感じになり、
しばらくおだやかな感じの音楽が続き、
チェロの独奏が何かを言いたいような感じで旋律を奏で、最後は静かに終わる。
第三曲「狩人」は、軽快な感じで始まり、躍動感あふれる音楽が展開される。
金管楽器も加わり荒々しく盛り上ったあとはいったん静かになり、
再び盛り上がりをみせ、最後は弦楽器中心に静かに終わる。
現代音楽ではありますが、聴きやすく、なかなか面白い作品です。
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エリク・ベルイマンの弦楽四重奏曲作品98を聴く、そして二俣川から緑園都市まで歩く

2013-09-22 04:43:30 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日は二俣川から緑園都市駅まで往復して歩きました。
今回とりあげるのは1911年生まれのフィンランドの作曲家、
ベルイマンが1982年に作曲した弦楽四重奏曲作品98である。
作曲者の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはジャン・シベリウス四重奏団の演奏によるもの。
第一楽章は、チェロの重々しい感じで始まる。
荒々しい感じの音型とチェロのやりとり、
打楽器的に使う部分など奏法に創意工夫がみられる。
ヴィオラの独奏と他の楽器との掛け合い、
激しいリズムなど独創的で、最後は静かに終わる。
第二楽章は、おどけたような感じで始まる。
第1ヴァイオリンの独奏が活躍し、他の楽器とかけあっていく。
神秘的な雰囲気を漂わせながら、音型のパターンを徐々に変化させていく。
途中から弦楽器の激しい動きがあり、躍動的である。
最後のピチカートの部分も印象的で、最後は静かに終わる。
第三楽章は、うごめくような弦楽器の音の上で、
第1ヴァイオリンが断片的な音型を奏でていく。
第四楽章は、激しい動きをみせて始まり、
宇宙のような空間的なイメージを持たせる音が流れたあと、
それぞれの楽器が激しいリズムを刻み、ピチカートも入れながら、
緊張感あふれる音楽を展開していく。
徐々に高揚感をみせたところで、最後音を刻みながら突然終わる。
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オーレ・オルセンの交響曲第1番ト長調作品5を聴く

2013-09-21 14:26:35 | 古典~現代音楽ノルウェー編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1850年生まれのノルウェーの作曲家オルセンが、
1875年から76年にかけて作曲した交響曲第1番ト長調作品5である。
作曲者の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはクリスチャン・リンドベルイ指揮、
アークティック・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・マエストーソは、弦楽器の奏でる軽快な旋律で始まる。
生き生きとした力強いその第一主題とは対照的に、
そのあと弦楽器によりおだやかな感じの第二主題が奏でられ、
その提示部が繰り返されたあと展開部に入り、
第一主題から変形されていくが、ドイツの交響曲風の雰囲気を持っている。
再現部を経て、第一主題を中心に金管楽器が盛り上て、最後終わる。

第二楽章スケルツォは、弦楽器により舞踏的な旋律が奏でられ、
金管楽器や木管楽器がそれに絡んでいき、いきいきとした感じである。
短いトリオは木管楽器が活躍し、牧歌的である。
再び弦楽器により冒頭の旋律が奏でられて、
全体的にやや北欧的な部分を感じさせる楽章である。
金管楽器が歌うように旋律を奏でて、最後は盛り上って終わる。
第三楽章アンダンテは、弦楽器がユニゾンで旋律を奏でて始まる。
弦楽器がそのあと叙情的な旋律を奏でていき、それに管楽器も絡んでいく。
2分半くらいから木管楽器が奏でる旋律に北欧的な部分を感じさせる。
クラリネットなど木管楽器が奏でる旋律に、
グリーグの「ペール・ギュント」を想起させる部分がある。
主題をもとに徐々に情熱的な盛り上がりをみせたあと、
静まってから奏でられる旋律も北欧的で、最後弦楽器で静かに終わる。
第四楽章フィナーレ(アンダンテ・クワジ・アダージョ-アレグロ・アッサイ)は、
弦楽器によりゆったりとした旋律が奏でられて始まる。
木管楽器やホルンがその旋律に絡んで、アレグロ・アッサイの部分に入り、
弦楽器により軽快で生き生きとした旋律が現れ、管楽器が絡んでいく。
主題はさまざまな楽器に引き継がれ、北欧的な舞踏風の旋律も絡み、
弦楽器と金管楽器・打楽器で、盛り上がりをみせて最後堂々とした感じで終わる。
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フェリクサス・バヨラスの交響曲第2番「鍾乳石」を聴く

2013-09-20 06:32:21 | 古典~現代音楽バルト3国編
昨日はウォーキングを休み、桜木町駅近くの「はなたれ」に行きました。
魚介類が新鮮で、ワインにあう料理がたくさんありました。
さて、今回とりあげるのは1934年生まれのリトアニアの作曲家バヨラスが、
1970年に作曲した交響曲第2番「鍾乳石」である。
作曲者の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはドナータス・カトクス指揮、
セント・クリストファー室内管弦楽団の演奏によるもの。
弦楽器のみによるこの作品は、神秘的な雰囲気を漂わせる「タトラ山」に始まり、
弦楽器全体で軽快でリズミックな動きをみせる「城」、
独奏ヴァイオリンが活躍する「私たちのガイド」、
弦楽器が上昇する音を繰り返し、
独奏ヴァイオリンと弦楽器全体のやりとりが行われ、
激しいリズムが繰り返され、フーガ風の展開になる「マツォッハ」へと続く。
そして、激しい情感と重々しさがみられる「リディチエ」、
静かで神秘的な雰囲気の「ヴィシェフラド」、
低弦が繰り返す音型と速く鋭い感じのヴァイオリンの動きが対照的な「ユダヤ墓地」、
ゆらめくような弦の音をバックにヴァイオリンが旋律を繰り返す「プラハ」、
低弦の速い動きだけが不気味な「出発(ロシアの戦車)」と続いて、
ヴァイオリンが突然現れて、最後消え入るようにして終わる。
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