Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

トフィク・クリーエフの「ガイターギ-ピアノと管弦楽のための踊り」を聴く

2013-11-24 08:49:22 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は風邪がぶり返し、咳が出たので早目に寝ました。
今回は1917年アゼルバイジャン生まれのクリーエフの、
「ガイターギ-ピアノと管弦楽のための踊り」をとりあげる。
この作品は1958年にピアノ曲として作曲され、
その後1980年にピアノと管弦楽のための作品として編曲されている。
彼はバクーで生まれ、1934年にアゼルバイジャン音楽院に入り、
その頃から指揮者や作曲家としても活動を始めた。
そして、アゼルバイジャンの民謡や踊り、ムガームなどの
収集や録音にも興味を示していった。
さらにモスクワ音楽院に派遣されて、音楽を学ぶとともに、
ジャズなどのポピュラー音楽にも傾倒していった。
1969年から1979年の間にはアゼルバイジャン作曲家連盟の書記の地位にあり、
教育活等や音楽監督、創作活動など様々な分野で活躍した。
今回聴いたCDはファルハド・バダルベイリのピアノ、
ドミートリー・ヤブロンスキー指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
ピアノの速くて軽快な動きの旋律に管弦楽も絡んでいく。
打楽器の軽快なリズムも加わりながらも途中からピアノは、
ロマンティックで甘美な旋律を奏でていく。
再び冒頭の軽快な旋律をピアノが奏でていき、
打楽器と金管楽器も絡みながら、「ヘイ」という掛け声が入り、
駆け上がるようにして、盛り上って最後力強く終わる。
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ファルハド・バダルベイリの「スーシャ」を聴く

2013-11-22 06:09:08 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日もウォーキングを休みました。
今回からはその他の地域編に入りたいと思います。
今回は1947年アゼルバイジャン生まれのバダルベイリの、
2003年に作曲された「スーシャ」をとりあげる。
俳優シャムシ・バダルベイリの息子としてバクーで生まれ、
1967年にスメタナ・ピアノ国際コンクールで3位を受賞し、
ピアニストとして国際的な活動を始めた。
1969年にはアゼルバイジャン音楽院を卒業し、
その後モスクワ音楽院で2年間学んだ。
その後作曲活動も行い、ソ連人民芸術家など様々な賞を取り、
1971年からはアゼルバイジャン音楽院で教え、
1983年には教授となり、1991年には学長に就任した。
アゼルバイジャン音楽院は1991年よりバクー音楽アカデミーに改称された。
今回聴いたCDはジョアン・ロジャーズのソプラノ、
ドミートリー・ヤブロンスキー指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
「スーシャ」とはアゼルバイジャンの古代都市の名称で、
ここで起きた悲しい話をソプラノと管弦楽により表現していく。
フルートの悲しげな旋律を管弦楽が引き継いで、
そこにソプラノのヴォカリーズが絡んでいく。
途中からソプラノが歌詞を歌うようになり、
盛り上ったあと、最後は消え入るようにして終わる。
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芥川也寸志の交響曲第1番を聴く、そして風邪の日々

2013-11-21 05:37:12 | 古典~現代音楽日本編
一昨日帰宅途中から何となく寒気がしたので早目に寝ました。
すると熱が出て、一晩中その熱で眠ることができませんでした。
昨日もその風邪の影響が続き、体調は思わしくありません。
日本編については、今回でとりあえず終わりにしたいと思います。
今回とりあげるのは1925年生まれの芥川也寸志の作品。
1954年に作曲され1955年に改作された交響曲第1番である。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
今回聴いたCDは芥川也寸志指揮、東京交響楽団の演奏による。
第一楽章アンダンテは、クラリネット独奏による導入部で始まる。
徐々に他の楽器が加わり、厚みが増し、二つの主題が現れる。
弦楽器の奏でる旋律や打楽器の叩くリズムや盛り上がりの部分など、
何となくショスタコーヴィッチの交響曲を思わせる感じである。
各主題が再現されたあと、最後静かに終わる。
第二楽章アレグロは、軽快で弾んだ旋律が奏でられて始まる。
打楽器や金管楽器も絡みながら盛り上がりをみせていく。
短い楽章でプロコフィエフ的であるが、なかなか聴き応えのある楽章である。
第三楽章コラール:アダージョは、前楽章と対照的でおだやかに始まる。
弦楽器が奏でる旋律は、暗く陰鬱的な感じである。
やがてドラマティックな盛り上がりをいったんみせたあと、
おだやかな感じになり、コラール風な旋律が奏でられていく。
そして金管楽器を中心に再び盛り上ったあと、いったん静まる。
弦楽器と木管楽器による旋律に打楽器がリズムを刻んだあと、
弦楽器中心に旋律を奏でて、金管楽器も加わり盛り上がりをみせ、
クライマックスを築いたあと、静まって最後終わる。
第四楽章アレグロ・モルトは、弦楽器の軽快な主題で始まるが、
この感じはいかにもプロコフィエフの交響曲第5番第2楽章を感じさせる。
疾走するような感じの旋律は木管楽器や金管楽器にも引き継がれる。
中間部はトロンボーンなどが活躍する壮大な感じの旋律が奏でられ、
再び冒頭のせわしない主題が奏でられていき、
徐々にテンポをあげていき、盛り上がったところで最後終わる。

なお、今回までとりあげた日本編のCD等の情報は、
以下のアドレスの日本編各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html#cd_music
参考にしていただければ幸いです。
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柴田南雄のコンソート・オブ・オーケストラを聴く

2013-11-19 05:41:42 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1916年生まれの柴田南雄の作品。
1973年に作曲されたコンソート・オブ・オーケストラである。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
今回聴いたCDは渡邉暁雄指揮、
東京都交響楽団の演奏による。
金管楽器と弦楽器によりせわしい感じで始まり、
打楽器も加わって、弦の特殊な奏法もあってか、
多彩な音色と混沌とした音の世界が作り出されていく。
グリッサンドする弦楽器群の音が空間的な音の広がりを作り出し、
打楽器の神秘的な音と、木管楽器群が奏でる音型が絡みあい、
やがて、それぞれの楽器が絡み合い徐々に盛り上がりをみせ、
その音のうねりが大きなクライマックスを作り上げて、
最後はその力を失っていき、最後はおだやかに終わる。
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松村禎三の「ゲッセマネの夜に」を聴く

2013-11-18 06:33:07 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1929年生まれの松村禎三の作品。
2002年に作曲された「ゲッセマネの夜に」である。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
今回聴いたCDは湯浅卓也指揮、
アイルランド国立交響楽団の演奏による。
作品はジョットの絵画『ユダの接吻』に、
インスピレーションを得て作曲された。
弦楽器による神秘的な夜を思わせる音で始まる。
金管楽器や木管楽器がそれに絡んで、
旋律を繰り返す中、徐々に楽器数を増やす。
コールアングレの独奏が入るところから曲調は変わり、
金管楽器や打楽器により荒々しい部分と室内楽的な部分を繰り返す。
弦楽器がゆったりと奏でる旋律に、
やがて金管楽器や打楽器が加わり、劇的な盛り上がりが作られ、
そのあと室内楽的な響きの中、ヴァイオリン独奏が旋律を奏で、
神秘的な夜のようすを表現して、最後静かに終わる。
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