Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

橋本國彦の交響曲第2番を聴く

2013-11-17 11:20:42 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1904年生まれの橋本國彦の作品。
1947年に作曲された交響曲第2番である。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
今回聴いたCDは湯浅卓雄指揮、
藝大フィルハーモニアの演奏による。
第一楽章アレグロ・モデラートは、
ハープとともに第1ヴァイオリンが奏でる第一主題で始まる。
第一主題はとてもロマンティックで、
木管楽器がそれを引き継いでいく。
第二主題はフルートによって示される。
ホルンの吹奏があったあと、展開部に入る。
躍動的なリズムの中で、木管楽器を中心に、
各主題はここで変形され、弦楽器もそれを受け継ぎ、
金管楽器も加わり、壮大な感じで盛り上っていく。
再現部で各第一主題が現れると平和な感じが強く感じられる。
第二次世界大戦が終わったあとに作曲されたこともあって、
平和の喜びが伝わってくる感じもあり、
徐々に金管楽器中心に盛り上って最後は力強く終わる。

第二楽章フィナーレは、行進曲風の主題が奏でられて始まる。
その主題をもとに6つの変奏が展開されていく。
ブラームスのハイドンの主題による変奏曲を思わせる感じである。
最後の第6の変奏は金管楽器中心に華やかな感じである。
この変奏が終わるとスケルツァンドの部分となり、
第一楽章の主題をもとに旋律が軽快に奏でられ、
ハープの響きに導かれ、最後のマエストーソの部分に入る。
金管楽器中心にこれまでの主題が力強く奏でられ、
平和を示すような鐘の音が鳴り響いていく。
そして鐘の音が奏でる主題に乗って、
管弦楽全体で盛り上って最後おだやかに終わる。
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山田一雄の大管弦楽のための小交響楽詩「若者のうたへる歌」を聴く

2013-11-15 05:35:04 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1912年生まれの山田一雄の作品。
1937年に作曲された大管弦楽のための小交響楽詩「若者のうたへる歌」である。
彼は1931年東京音楽学校のピアノ科に入学し、
レオ・シロタにピアノを師事し、
作曲をクラウス・プリングスハイムに、
指揮をヨーゼフ・ローゼンシュトックに師事した。
その後は作曲家・指揮者として活動したが、
やがて指揮者としての活動が中心となった。
1953年からは東京藝術大学の教師となり、
教育活動にも力を注いだようである。
今回聴いたCDはドミトリ・ヤブロンスキー指揮、
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
短い駆け抜けるような前奏のあと、
コールアングレが主題を奏でていき、
それをアルト・サクソフォーンなどが受け継いでいく。
その旋律は日本的情緒もある一方で、
後期ロマン派を感じさせるような響きをもっている。
金管楽器中心に盛り上がりをみせたあと、
再びコールアングレが主題を奏で、
それを他の木管楽器が引き継いでいく。
アルト・サクソフォーンが再び主題を奏でたあと、
コントラバスとチェロだけが残り、最後消え入るようにして終わる。
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三善晃のソプラノとピアノのための組曲「聖三稜玻璃」を聴く

2013-11-14 03:27:36 | 古典~現代音楽日本編
一昨日、昨日とウォーキングを休んでいます。
今回とりあげるのは1933年生まれの三善晃の作品。
1963年に作曲されたソプラノとピアノのための組曲「聖三稜玻璃」である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
この作品は大蔵坦子の委嘱により作曲された作品である。
テクストは山村暮鳥の詩集「聖三稜玻璃」の中から最初の3編を、
そして「ほんねん」は、「聖三稜玻璃拾遺」から選んでいる。
今回聴いたCDは大蔵坦子のソプラノ、木村潤二のピアノ演奏による。
第一曲「いのり」は、ピアノの神秘的な響きに乗って、
ソプラノが歌い始める詩は、5行しかない。
詩は短いながらも聴き手の想像力をかきたてる。
硬質的なピアノの響きが、聴き手にそれを促すかのようである。
第二曲「曼荼羅」は、ピアノの音に導かれ、
断片的な詩がソプラノより歌われていく。
第三曲「青空に」は、ピアノの音に続き、
「青空に」とソプラノが歌って始まる。
ピアノが水のきらめく感じをうまく表現している。
第四曲「ほんねん」は、ピアノの音に続き、
ソプラノが「しんじつのひとりのきみゆゑ」と歌う。
ピアノがドラマティックな盛り上がりをつくったあと、
最後はピアノだけが残り、静かに終わる。
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貴島清彦のヴァイオリンとピアノのためのソナタを聴く

2013-11-12 06:22:14 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1917年生まれの貴島清彦の作品。
1951年に作曲されたヴァイオリンとピアノのためのソナタである。
彼は16歳の頃に草川信に作曲を師事した。
その後1934年日本大学芸術科に入学し、
理論や作曲を小松耕輔、池内友次郎に師事した。
在学中や卒業したあと、作曲した作品が毎日音楽コンクールに入賞し、
日本大学芸芸術学部の教授に就任し、教育活動にも力も注いだ。
今回聴いたCDは田中千香士のヴァイオリン、
近江康夫のピアノ演奏による。
第一楽章アレグロ・モデラートは、ピアノの伴奏に導かれ、
ヴァイオリンが優雅でいきいきとした旋律を奏でて始まる。
もう一つの弾むような軽快な旋律も印象的である。
それらの主題をもとに展開部を経て、再現部にいたるが、
明るく印象派風の音楽で、優雅さを保ちながら終わる。
第二楽章モルト・レントは、ピアノの伴奏に乗って、
ヴァイオリンがやや愁いを含むような旋律を歌うように奏でいく。
この旋律を中心に何度も繰り返され、変形もされ展開していく。
第三楽章アレグロ・ヴィーヴォは、軽快なリズムに乗って、
ヴァイオリンが明るく快活な旋律を奏でていく。
最後はピアノとヴァイオリンで盛り上って、最後力強く終わる。
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小山清茂の管弦楽のための「鄙歌」第2番を聴きながら、二俣川から希望が丘を往復して歩く

2013-11-11 06:01:07 | 古典~現代音楽日本編
昨日は二俣川駅と希望が丘を往復して歩きました。
途中聴いたのは1914年生まれの小山清茂の作品。
1978年に作曲された管弦楽のための「鄙歌」第2番である。
彼の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDは渡邉曉雄指揮、日本フィルハーモニー交響楽団の演奏による。
第1曲「和讃」は、弦楽器のユニゾンによって示される旋律が、
日本らしい叙情的な旋律で、ホルストの日本組曲の第1曲を感じさせる。
弦楽器中心に奏でられる旋律は心に染み入ってくるようである。
やがて金管楽器も絡みながら、壮大な感じも加わってくるし、
雅楽を思わせるようなリズムが打楽器によって示される。
第2曲「たまほがい」は、打楽器が示すリズムに乗って、
弦楽器がそれに合わせリズムを刻み、木管楽器が旋律を奏でていく。
その旋律は極めて日本的であり、やがて静かに終わる。
第3曲「ウポポ」は、打楽器が荒々しいリズムを刻み、
金管楽器がいきいきとした旋律を奏でていく。
金管楽器と打楽器で盛り上がりをみせ、最後ティンパニだけが残る。
第4曲「豊年踊り」は、打楽器の叩くリズムと、
木管楽器や金管楽器が奏でる旋律で始まるが、
何となく祭りを感じさせる華やかな感じである。
打楽器と管楽器の旋律のやりとりを中心に曲は進行し、
祭りのような盛り上がりをみせて最後終わる。
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