温泉クンの旅日記

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弘前城、追手門界隈(2)

2013-10-20 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <弘前城、追手門界隈(2)>

 騒がしい団体客の一団がどっと旧弘前市立図書館に吸い込まれていって、建物の廻りにはまた静けさが戻った。





 ゆっくり歩きながらこの図書館の外観を、しっかり眼に焼きつける。



 そうだ、あの団体客がきっと次に訪れる、図書館の後ろにある「旧東奥義塾外人教師館」を静かないまのうちに観ておこう。
 こちらも神戸とか横浜なら存在がしっくりくるような、洋館である。



 東奥義塾は青森県で最初に開校した私学校で、この建物は指導の強化のために海外から招いた外人宣教師のために建てられた。
 構造は木造二階建寄棟造で、明治三十六年(1903年)にアメリカのメソジスト・ミッションボードで設計され、堀江佐吉らが建てたというから、こちらも百年を軽く超えている。
 特徴としてはレンガ積みの基礎や煙突、ペンキ塗の下見板、ベイウィンドーなどだそうだ。



 居間兼寝室なのだろうか。カーテン窓がなんともお洒落で、なんとなく金持ちの家庭訪問をしているような感じである。

 ここは書斎なのだろうか、バーボンとかブランデーの瓶が机の引き出しに入っていそうだ。





 歴史を刻んだ年代物の調度品もさすがに多く、なぜか気持ちが落ち着く。

 子どもが遊ぶのだろう、ブランコがある部屋があるのには驚きだ。



 せっかくだから、ここから近い青森銀行記念館(旧第五十九銀行)も観にいってみた。
 歩いて五分とかからない距離にそれはあった。



 明治三十七年(1904年)青森銀行の母体となった旧第五十九国立銀行本店本館として建築された。左右対称、調和よく建てられており、外観からはわからないが防火のために細かい工夫あるそうだ。
 設計者は作家太宰治の生家、あの「斜陽館」も設計した、当時の洋風建築の第一人者の堀江佐吉だ。



 そろそろ無料の駐車時間が終わるので地下駐車場に急ぐ。
いい暇つぶしになったが、まだお目当ての津軽百年食堂が開くにはたっぷりといえる間がある。
 あと一時間強の無聊時間を、さて、どうするかな。



  →「弘前城、追手門界隈(1)」の記事はこちら


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