温泉クンの旅日記

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続・平山温泉(2) 熊本・山鹿

2012-06-24 | 温泉エッセイ
  <続・平山温泉(2)>

 玄関からあがって左側、手前が洋室のベッドルーム、そして浴室。
 玄関の右側にはテレビのあるくつろげそうな洋室。



 その手前、つまり玄関の隣にあたるところが落ち着いた和室になっている。



 広い・・・でも、なにかが無い・・・なんだろう。そうだ灰皿だ。
 訊くと、部屋のなかは禁煙だそうで洋室の外のテラスに灰皿が設置してあるという。



 雨降ったらどうするんだ、そう言いかけたがやめておく。まあ、いい。どうしても室内で吸いたくなったら缶ビールでも買って灰皿にすれば済むことだ。(絶対にしないけどね・・・たぶん)

 とりあえず、口直しならぬ温泉の入り直しをするか。
 まずは檜風呂。



 すぐにも入りたい、逸る心を押さえてたっぷりの掛け湯をしてから身を沈めていく。
(うん、これだよなあ、これが平山の湯だよ・・・)
 かけ流しの温泉のいい香りが、新品の檜の強い香りにすこし負けているが、どちらも好みである。湯の肌触りも申し分ない。

 続いて、濡れた身体のまま外の露天風呂へ向かう。



 時間をかけてたっぷり温泉を楽しむ。

 本館の個室での夕食を終えて離れに戻ると、ほろ酔いでまた温泉をワンセットこなす。
 テラスで、煙草を吸いながら呑み直す。
 虫の啼く声だけが辺りを支配している。静かである。
 見上げる夜空は、とても雲の流れが早い。薄い雲、厚い雲が、群れをなして滑るように動いている。
 気がつくと、雲に隠れていた月が中天で輝いていた。



 満月・・・だ。
 なにか、なにものにも代えがたい貴重な時間が、いまわたしをすっぽりと包みこみ、そしてゆっくりと流れている。
(平山温泉に泊って、本当に良かった・・・)
 そう心から思った。

 目覚めて温泉に入って身も心もすっきりして、またテラスに出た。



 快晴である。
 稲穂がたわわに実っている。



 フェンスと畑の間をいきなり軽トラックの上の部分が眼の前走りぬけ、腰を抜かしそうになった。考えれば畑には収穫のための農道があるのは当然である。でもまあ、素っ裸でなく浴衣を着ていてよかった。

 朝食も、とても品数があり満足のいくものだった。九州はどこへいっても、宿の部屋と食事はレベルが相当に高い。



 さてと、荷物を整理して九州を後にするとしよう。


  →「続・平山温泉(1)」の記事はこちら

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