温泉クンの旅日記

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久慈、まめぶ汁

2013-10-23 | 食べある記
  <久慈、まめぶ汁>

 北三陸鉄道「北三陸駅」こと、三陸鉄道「久慈駅」である。





 駅のなかにあるリアス亭を覗いたが、数量限定のウニ弁当は思った通り売切れであるが、蕎麦とうどんの出し汁の匂いに空腹をズドンと直撃される。



 今日の昼メシはまめぶ汁と決めているのだ、ここは我慢である。

 わたしは、流行りモノにはとりあえず背をむけてしまう偏屈な性分だ。
 ベストセラーの小説に飛びつくこともないし、テレビ番組が高視聴率だからといって観ることもない。ベストセラー小説は時間の淘汰を待つし、テレビ番組は原作、脚本家、配役に拘るのだ。
 そんなわけで、会社の女性社員の間で「じぇじぇじぇー!」とかが流行り出しても、なんの意味かさっぱりわからなかった。
 それが「あまちゃん」とかいうNHKの朝ドラが発信元とわかってちょっとだけ興味を持ち、暇な週末にその週放送した分のダイジェスト版を何度か観てしまったのだ。おかげで「じぇじぇじぇー!」が驚いたときに使う方言であることと、「まめぶ汁」という郷土料理の存在を知ったのである。

 久慈駅から車で五分もかからないところにある、道の駅くじ・やませ土風館。



 真ん中辺に位置する、レストラン「山海里(さんかいり)」には開店と同時に入れた。



「まめぶ汁定食」にしようと心に決めていたのだが、いざメニューをみて迷った。海鮮も捨てがたいので「漁師なげこみ丼」にヨロッとしてしまう。



 結局、漁師なげこみ丼の小にまめぶ汁の単品と決めた。
 先に運ばれてきた、漁師なげこみ丼から食べ始める。



 新鮮な海鮮で、これは想像通りの旨さである。
 まめぶ汁が届いた。



 昆布と煮干しで引いた出汁はまったく問題なく美味しい。ごろりとした具の野菜などもすべてオッケーだ。わかりやすく言うと、けんちん汁というのに近い味である。
 さて、問題は肝心要のまめぶだ。小麦粉を捏ねて団子状にしたもののなかに胡桃と黒砂糖が入っているのだ。甘党ではないので、胡桃はまだしも黒砂糖がとても気になる。



 思い切って食べてみると、それほど甘くなくだいじょうぶであった。何も入らないひっつみもいいがまめぶもなかなか味わい深い。

 混み始めてきて、小上がりの座敷に案内された様子のいい若いカップルがさきほどからどうにも気になっている。
 メニューこそ仲良く頭を突き合わせて選んでいたのだが、注文したあとは、それぞれが下を向いて自分のスマートホンに熱中している。まるで見知らぬ相席の客同士のように、だ。
 旅先くらいそのスマホをさっさとしまって会話しろ、二人の心を通いあわせる時間を大事にしてマジメに恋愛しろよ、と言いたい。ま、余計な節介でやめておくが、なんなんだろうね。




 まめぶ汁をきれいに食べ終わって思うのだが、このまめぶ汁にうどんとか蕎麦をいれてぜひ食べてみたい。うどんは、小麦粉がかぶるかな。
 けんちんのうどんやそば好きにはまめぶうどんとか、まめぶそばとか絶対に受けること間違いない。きっと売れると思うんだが・・・ね。



  →「南部ひっつみ」の記事はこちら
  →「おむすびとひっつみ、ついでに冷麺」の記事はこちら

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