先週末には息子「そろそろ刀をいじるころだね。」というと、どうも本物の刀剣と勘違いしたようですが、当方の意図は「そろそろお雛様を飾るころ。」(お雛様に飾られる刀で遊ぶ)という意味でしたが・・。早速、「飾ろう!」ということになりました。
息子は道具いじりに夢中になるようですが、これは遺伝子かな・・。雛段の解説図を見ながら並べ方を少しづつ覚えているようです。4歳で記憶力はすでに我々大人を完全に超えています。
雛飾りを運んだら飾りは家内と息子に任せて、小生の担当は掛け軸の掛け替えです。息子は半日かけて家内と最後まで解説図を見ながら雛段の飾りを完成させました。「えらい!」
床の飾りは手前は昨年の五月の節句での息子へプレゼントした極彩色人形の桃太郎(平野富山作)、軸は雛図(土佐光孚筆)を飾っておきました。
金彩色を盛り上げてあるなど雛図は豪華なものが良いのですが、ともかくふくよかで笑顔で、そして一番は仲がよさそうなこと?
さて、もう一点はお雛様を飾る時期となり、最近こんな作品を見つけたので入手しました。恐れ多くも「親王」であられますが、我が夫婦に似ている?と家内共々、悦に入っています。本作品は基本的に家内へのプレセントです。
茶室裏の展示室に飾りました。円窓を背景に何事も仲良く丸くおさまるという願いを込めて・・。
木彫極彩色 親王雛 市川鉄琅作 その3
応需作品 極彩色 台座付 共箱
男雛単体:幅115*奥行110*高さ110 女雛:幅115*奥行78*高さ110
台座:幅350*奥行き175*高さ68
極彩色人形では珍しく保存状態がすこぶる良い作品ですので、大切に保管されてきたのでしょう。
この手の人形に大切なのは保存状態と愛らしさ・・、そして彩色のセンス。
この彩色はどなたによるものなのでしょうか?
実に品の良いデザインだと思います。
裏面も丁寧に彩色されています。
彫の冴えもいいと思います。
各々の底には刻銘があります。
ところでお雛様の人形には台座が必須です。
台座も鮮やかな彩色です。
共箱はきちんとしています。
*共箱がなくなる原因は共箱をしまったところを忘れることに起因していますので、飾ってある作品の収納箱の置く場所は決めておくのがよいでしょう。
共箱に「応需」と記されており、どなたから依頼されて製作した作品と推察されます。むろん刻銘や箱書から真作と判断しています。
鉄筆彫刻で著名な市川鉄琅ですが、極彩色が施された彫刻に秀作が多く、本ブログでも何点か紹介しています。
下記の作品は彩色の剥がれがあり、現在修理を依頼しておりますが、本ブログにて修理前の状態で紹介しています。
木彫極彩色 狂言福ノ神 市川鉄琅作 その2
極彩色 共箱
幅148*奥行き132*高さ220
この作品の記事には市川鉄琅の師である加納鉄哉との関連、そして加納鉄哉と志賀直哉の関連が記されています。
市川鉄琅の作には仏像の作品は珍しいのですが、下記の作品も本ブログで紹介しています。
楠木彫聖観音菩薩尊像 市川鉄琅作 その1
楠木 金彩色 共箱
幅136*高さ315
師である加納鉄哉の作品に市川鉄琅が鑑定箱書をした作品として下記の作品を投稿しています。
恵比寿大黒天面・吉祥額 加納鉄哉作
恵比寿面:高さ175*幅132*厚さ65 大黒面:高さ140*幅128*厚み68
額:口径470~415*厚さ22 共板市川鉄琅鑑定箱
この作品は機会があったら彩色をやり直すことも考えています。
ところで台座というと台座が「前田南斎作」の下記の作品が思い浮かびます。
管公像 伝高村光雲作
台座伝前田南斎作 木彫共箱
木像サイズ:高さ323*幅395*奥行き240
台座サイズ:高さ33*横425*奥行き272 箱サイズ:横470*縦480*奥行き47
少なくとも台座は本物のように思います。
ついでに平櫛田中・・??
どうもきりがなくなってしまったようです。主たる作品に話を戻して、あらためて本日はお雛様人形の紹介です。
本作品は修理する必要なさなそうですが、これ以上は痛まないように注意しなくてはいけないようです。
人形の扱いは保存と飾る時の取り出し方、収納時の仕舞い方とそして湿度の管理がポイントです。いつまでも夫婦仲良くとの願いを込めて扱いましょう。
*桃などの花を添えて飾る場合は、花と離して置いてください。花粉が悪さしますので・・。これは掛け軸も同じです。掛け軸の近くの真前に花を飾るのいけません。
ただ極彩の彫刻は保存の難しい作品のひとつですね。夫婦の仲もですが、ともかく感謝をこめて・・・
息子は道具いじりに夢中になるようですが、これは遺伝子かな・・。雛段の解説図を見ながら並べ方を少しづつ覚えているようです。4歳で記憶力はすでに我々大人を完全に超えています。
雛飾りを運んだら飾りは家内と息子に任せて、小生の担当は掛け軸の掛け替えです。息子は半日かけて家内と最後まで解説図を見ながら雛段の飾りを完成させました。「えらい!」
床の飾りは手前は昨年の五月の節句での息子へプレゼントした極彩色人形の桃太郎(平野富山作)、軸は雛図(土佐光孚筆)を飾っておきました。
金彩色を盛り上げてあるなど雛図は豪華なものが良いのですが、ともかくふくよかで笑顔で、そして一番は仲がよさそうなこと?
さて、もう一点はお雛様を飾る時期となり、最近こんな作品を見つけたので入手しました。恐れ多くも「親王」であられますが、我が夫婦に似ている?と家内共々、悦に入っています。本作品は基本的に家内へのプレセントです。
茶室裏の展示室に飾りました。円窓を背景に何事も仲良く丸くおさまるという願いを込めて・・。
木彫極彩色 親王雛 市川鉄琅作 その3
応需作品 極彩色 台座付 共箱
男雛単体:幅115*奥行110*高さ110 女雛:幅115*奥行78*高さ110
台座:幅350*奥行き175*高さ68
極彩色人形では珍しく保存状態がすこぶる良い作品ですので、大切に保管されてきたのでしょう。
この手の人形に大切なのは保存状態と愛らしさ・・、そして彩色のセンス。
この彩色はどなたによるものなのでしょうか?
実に品の良いデザインだと思います。
裏面も丁寧に彩色されています。
彫の冴えもいいと思います。
各々の底には刻銘があります。
ところでお雛様の人形には台座が必須です。
台座も鮮やかな彩色です。
共箱はきちんとしています。
*共箱がなくなる原因は共箱をしまったところを忘れることに起因していますので、飾ってある作品の収納箱の置く場所は決めておくのがよいでしょう。
共箱に「応需」と記されており、どなたから依頼されて製作した作品と推察されます。むろん刻銘や箱書から真作と判断しています。
鉄筆彫刻で著名な市川鉄琅ですが、極彩色が施された彫刻に秀作が多く、本ブログでも何点か紹介しています。
下記の作品は彩色の剥がれがあり、現在修理を依頼しておりますが、本ブログにて修理前の状態で紹介しています。
木彫極彩色 狂言福ノ神 市川鉄琅作 その2
極彩色 共箱
幅148*奥行き132*高さ220
この作品の記事には市川鉄琅の師である加納鉄哉との関連、そして加納鉄哉と志賀直哉の関連が記されています。
市川鉄琅の作には仏像の作品は珍しいのですが、下記の作品も本ブログで紹介しています。
楠木彫聖観音菩薩尊像 市川鉄琅作 その1
楠木 金彩色 共箱
幅136*高さ315
師である加納鉄哉の作品に市川鉄琅が鑑定箱書をした作品として下記の作品を投稿しています。
恵比寿大黒天面・吉祥額 加納鉄哉作
恵比寿面:高さ175*幅132*厚さ65 大黒面:高さ140*幅128*厚み68
額:口径470~415*厚さ22 共板市川鉄琅鑑定箱
この作品は機会があったら彩色をやり直すことも考えています。
ところで台座というと台座が「前田南斎作」の下記の作品が思い浮かびます。
管公像 伝高村光雲作
台座伝前田南斎作 木彫共箱
木像サイズ:高さ323*幅395*奥行き240
台座サイズ:高さ33*横425*奥行き272 箱サイズ:横470*縦480*奥行き47
少なくとも台座は本物のように思います。
ついでに平櫛田中・・??
どうもきりがなくなってしまったようです。主たる作品に話を戻して、あらためて本日はお雛様人形の紹介です。
本作品は修理する必要なさなそうですが、これ以上は痛まないように注意しなくてはいけないようです。
人形の扱いは保存と飾る時の取り出し方、収納時の仕舞い方とそして湿度の管理がポイントです。いつまでも夫婦仲良くとの願いを込めて扱いましょう。
*桃などの花を添えて飾る場合は、花と離して置いてください。花粉が悪さしますので・・。これは掛け軸も同じです。掛け軸の近くの真前に花を飾るのいけません。
ただ極彩の彫刻は保存の難しい作品のひとつですね。夫婦の仲もですが、ともかく感謝をこめて・・・