夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

明末草花文染付茶碗 

2013-09-21 07:59:31 | 陶磁器
本日は急遽、越後湯沢まで泊まりで温泉へ・・、病み上がりの体の湯治としてゆっくり・・。
何も考えないゆったりとした時間を過ごそうと思います。

さて本日はお茶碗・・。

自分で初めてお茶用の茶碗を購入したのは本ブログでの最初に投稿した茶碗です。今思うと、大量に生産された近年の井戸茶碗ですが、それを機会にどっぷりと茶碗に浸りました。

子供のころから母が茶道そ自宅で教えていたこともあり、興味は持っていたのですが、堅苦しい作法が嫌いで茶道にはなじめなかったものです。大人になってもなんら興味をそそられてなった小生が陶芸を始めてから茶碗というものに非常に興味を持ちました。自分でも数多くの茶碗を製作しましたが、今だに満足のいくものではむろんありません。

初めて買った茶碗、初めて作った茶碗、初めて買った作家ものの茶碗・・、初めての作品は乏しい資金をやりくりして購入したり、忙しい中製作したものばかりです。今となっては懐かしいものです。自分でお茶碗を買ったことのない人はぜひ購入してみることをすすめます。


本日の投稿作品である明末草花文染付碗ははっきり言って下手物の作品です。せいぜい2万円前後で骨董店で売られているものです。茶碗として使用に耐えうるものでは本来ありませんが、本作品は茶碗として使えそうなので購入・・。

明末草花文染付茶碗 
合箱
口径123*高台径*高さ63


 
本作品は明から東南アジアに大量に輸出された明末染付が下手な安南茶碗として明末から清初にかけて大量に製作されたものです。




本作品のような洒脱な草文様の作品は元の染付からの流れがあります。




明末の染付茶碗などはフィリピンやタイに大量に輸出されたものですが、近年は完品が少なくなり補修したものを完品として売られているようです。





本作品はタイの古都アユタヤ出土のものだそうです。茶碗向きの小振りなものは少なく、そういう意味では価値があろうかと思います。高台は砂付、見込みはわけのわからない紋様・・。





魅力は飾り気のない素朴な染付け、安南にも似た滲み・・。




大量にあったものの中でも茶碗に使えるものや洒脱な染付けは少ないように思えます。



古美術サワンカロク」は中国やベトナムなど、国内で唯一東南アジアの骨董品を扱う専門店です。





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