夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

なまづ その2 小松均筆

2023-11-20 00:01:00 | 掛け軸
鯰や鯉の作品が意外に当方の所蔵作品に多い傾向があるようです。とくだんに当方では意識はしていないのですが・・・。



本日は小松均がナマズを描いた作品の紹介です。

なまづ その2 小松均筆
紙本水墨淡彩軸装 軸先練 合箱入
全体サイズ:縦1980*横460 画サイズ:縦1310*横340

 

本ブログで何度か記述していますが、改めて記載すると小松均の画歴の紹介は下記の通りです。

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小松 均:(こまつ ひとし)1902年1月19日 ~ 1989年8月23日)、日本画家。

山形県北村山郡大石田町生まれ。川端画学校卒業。土田麦僊に師事。新樹社に参加。1986年文化功労者。

晩年の昭和2年大原に転居、昭和4年の頃より水墨画を描き始めた。転居してからは自給自足の生活をしながら作画活動を続け、世俗とは無縁の暮らしぶりと、墨を主体に、細かく、しかし綿々と描き込み積み上げていく画風は、素朴さと大地のエネルギーを伝える力強さに溢れ、“大原の画仙”と称された。

大原風景シリーズ(終生の住まいとした大原)や、最上川シリーズ(故郷山形を流れる最上川)、・ 富士山シリーズ(しばしば関東に長期滞在して作画に及んだ富士山)などで独自の水墨画世界を築き、これらの風景を描いた大作は高く評価され、昭和61年(1986)には、文化功労者として表彰されています。その飽くことのない画業の追求は最晩年まで止むことなく、平成元年(1989)、87歳で没するまで、制作活動は続きました。



年譜
1902 山形県の曹洞宗延命寺の住職の子として生まれる
1920 上京し、川端画学校に通う
1924 京都に転居し、土田麦僊に師事。東山洋画研究所でデッサンを学ぶ
1928 国画創作協会日本画部解散後、新樹社を結成
1937 津田青楓、小杉放庵、小川芋銭らと墨人会倶楽部を結成
1965 第50回院展で文部大臣賞を受賞
1975 最上川シリーズで芸術選奨文部大臣賞を受賞
1976 京都市文化功労者顕彰 翌年、京都府美術工芸功労者顕彰
1979 第64回院展で内閣総理大臣賞を受賞
1980 勲四等旭日小綬章受章
1986 文化功労者の表彰を受ける

没後1990年に、その旧宅に小松均美術館が開館した。鄙びた門には自筆の「萬霊報恩郷」の額が掲げられています。

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それほどの力作ではないもののいい作品・・・。

 

小松均の作品には鯰を描いた作品が多いようです。



小松均の卓越した水墨の技法が窺い知れる作品ですね。



小松均の水墨の技法は並外れたものがあります。



他にも小松均が描いた「鯰」の作品を本ブログにて紹介しています。

なまづ 小松均筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先練 共箱入
全体サイズ:縦1355*横559 画サイズ:縦404*横415


こちらは着色されている作品です。



福田豊四郎も鯰の作品を描いており、下記の作品が本ブログにて紹介されています。

鯰 福田豊四郎筆 その45
紙本淡彩額装 軸装か羅額装に改装
額サイズ:横476*縦1082 画サイズ:310*723



本ブログでは大日本魚類画集の版画作品も紹介しています。

大日本魚類画集 NO68 鯰図 大野麥風画
紙本淡彩額装 版画 1938年11月第3回 
彫師:藤川象斎 摺師:光本丞甫 画サイズ:縦403*横282



郷里でよく川で遊んがことが蒐集対象に影響しているかも・・????






















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